2017-05-03
こんにちは。ダラス支店の山田です。
アメリカ生活も少しずつ長くなり、日本との違いにはほとんど驚かなくなりましたが、最近、久しぶりに日米の違いについて実感したことがあります。それは出産・育児の違いについてです。
私には10歳の娘と昨年末に誕生したばかりの息子がいますが、それぞれ日本とアメリカで誕生しています。出産・育児において日米の違いが無ければ、娘を育てた時の復習をしながら、息子も同じように育児をすればよいはずなのですが、どうしても無視できない違いがあります。例えば出産時であれば、こうです。最近は少しずつ変化してきているかもしれませんが、日本ではお腹を痛めて子供を産むことが美徳とされていますが、アメリカでは無痛分娩は当たり前。できる限り母親の体にダメージが残らないように注意を払います。また日本では出産後は軽い食事からスタートしますが、アメリカでは出産翌日からお肉とポテトが出てきたことに驚かされました。看護師さんが深夜の子供の面倒を見てくれたり、手厚いサポートがある日本に対し、生まれてすぐに親子同部屋のアメリカ。家族がいればまだよいですが、体力も回復しない、傷も癒えない状態で母親が子供に授乳やおむつ替えをしなければならないのです。(だから無痛分娩の選択肢があるのかもしれません。)出産後の退院時期も大きく異なり、日本では帝王切開の傷がある程度癒える2週間後の退院でしたが、アメリカでは何と2日後の退院。その代わりと言ってはなんですが、痛み止めが大量に処方されます。
また、育児でも大きな違いがあります。日本では赤ちゃんが泣くとすぐに泣き止ませようとしますが、アメリカではそうではありません。赤ちゃんは泣いて当たり前、放っておけばそのうち泣き止むという考えのようです。深夜に泣いていても「両親の睡眠が邪魔されてしまうでしょ?」と言って、無理に泣き止まさなくてもいいと小児科医に言われる始末です。家族で川の字になって寝る日本とは違い、自立心を育むために赤ちゃん専用の部屋を用意するアメリカ。寝かしつけは赤ちゃんが寝るまでしっかりと見届ける日本と、赤ちゃん一人を部屋に残し、タイマーで入眠するまでの時間を管理するアメリカ。
どちらが良いとは言えませんが、アメリカで育児をしてみて、日米の考え方や行動の違いはこういうところも影響しているのではと思うようになりました。
以上、今回は育児ブロガー風の山田でした。