2017年11月7日の今日、United航空のジャンボの愛称で親しまれてきた、B747-400が、サンフランシスコからホノルルへのFarewellフライトをもって退役します。そして、来月にはDelta航空のB747-400も全機退役予定で、アメリカの旅客航空会社からは完全にその姿を消すことになりました。また、先月10月30日、Delta航空の成田発デトロイトのフライトを最後に、日米間の旅客定期便からもその姿を消しました。一時代を築いた名機であり、私のアメリカ生活も、Northwest航空(現Delta)の747-400に運ばれて来てスタートしたのです。
ジャンボのうんちくを書き始めると止まらなくなるので、ここでは、追悼の意味も込めて、私とジャンボの思い出を辿っていきたいと思います。まず、ジャンボ初搭乗は小学校3年生まで遡ります。当時流行っていた?週末だけ行くグアム格安パッケージツアーに何故か父親と2人で行くという、今考えると疑問だらけの旅でしたが、飛行機に乗れれば目的地はどこでも良かった私は、当然ハイテンションで成田向かったのです。しかし、激安ツアーの落とし穴、夜遅くのフライトで機内では熟睡、帰りのフライトは早朝でこれまた熟睡。正直、思い出がない。。。その後、間がかなりあいて、前述のとおり、留学時の渡米の際にジャンボ搭乗。これから始まる留学生活の不安と緊張で、人生で初めて重い気持ちでの搭乗になりました。それからの学生時代にも何度か一時帰国の際に搭乗しましたが、大半がテスト明けの搭乗で、機内では熟睡。日本からの戻りのフライトも遊び疲れから熟睡と、って言うほど思い出ないやんけ。。。。仕切りなおして、就職後、初めて日本の航空会社のジャンボに。しかも当日ラッキーなことに、アップグレードで、まさかの人生初のビジネスクラスに。この時の感動は今でも忘れません。成田着陸直前に、もう10時間位乗ってられると思えました。(笑) その後、ジャンボ退役のニュースが至る所で散見されるようになり、未だ踏み入れたことのない2階席への熱い思いが込み上げ、なけなしのマイレージを注ぎ込んで、人生初の2階席へ。大型機に搭乗しているのに、この秘密の空間はプライベート感があり、また非常に静かで、優雅な時間が流れていました。優雅すぎてここでも良く寝てしまったのですが。。。
誕生から約50年。太平洋路線の主役としても活躍したジャンボですが、時代の流れには逆らえず、2017年をもってアメリカ、日本の旅客機としては完全退役となりました。大きな機体、4発のエンジンはとても心強く、安心感を与えてくれました。私のアメリカ生活にも貢献?してくれた機材に心から感謝しています。素晴らしい空の旅を今まで提供してくれてありがとう。ジャンボ様。空の女王、永遠に。
因みに、貨物機としてはまだまだ現役ですので、ご安心ください。