2017-11-28
サンクスギビングもブラックフライデーも終わり、街も本格的にクリスマスの装いになってきた。
あと数日で、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーも点灯されて、ショーウインドーも街角もピカピカと明るく点る。
小学生の頃、クリスマスイブに町内会の子供のためのクリスマスパーティーに出かけようとしているところで、普段は帰りの遅い父と、玄関先でばったりと会った。なにやらたくさんの荷物。少々焦り気味の父。母に促されパーティーに出かけ、ゲームやプレゼント交換を楽しみ、お菓子をもらって帰ってきた。
クリスマスの朝、枕元には父の背後にちらりと見えたプレゼント。
すでにサンタさんを疑い始めていた頃だと思うが、決定的となった夜だった。
妙に鮮明な記憶だけれど、幸せな子供時代を過ごさせてもらったと思う。
知人の男性はクリスマスイブの夜に、子供達のためにサンタクロースに扮する。
買い物がある、といって出かけ、サンタクローズの衣装に着替える。
奥様が子供達に
“サンタクロースが来た”
と知らせ、暗闇の中、窓から見てわかるくらいの距離を保って、サンタクロースの姿を見せる。(一軒家でないとできない。)
驚き、興奮する子供達。買い物(?)から帰って、子供達からサンタクロースが来たと報告をうけて、会えなくて残念だったと肩を落とす。
“そうだよー!”
と子供達。手には、サンタクロースが置いていってくれた、キャンディーケーン。
友人のサンタクロースを信じていた子どもの頃の話。
突然父親が、
“サンタクロースがそりに乗って空を飛んでいるよ。”
と窓の外を指差して叫んだ。
“どこどこー?”
と子供たちが窓に飛びついて覗いたときには、
“もういなくなっちゃった。”
といわれ、見逃したことがとても残念だった、とまるで最近起こったことのように、話してくれた。(やはり鮮明な記憶だったようだ。)
南半球の国出身の友人は、クリスマスイブは家族で食事をして、その後は友人たちと海(12月は夏)でクリスマスパーティーをして過ごしたという。プレゼントはツリーの下に子供にだけだったという。
日本のクリスマスは家族や友人たちとご馳走やケーキを食べたり、ということもあるが、なんとなくカップルのためのイベントという印象が強い。
まだ11月だが、めぼしいホテルはすでに予約でいっぱいなのだろう。久しくクリスマスに日本に滞在したことはないけれど、もしかしたらマンハッタンにいるよりも、あちらこちらピカピカしていて、デートスポットになっているのだろうな。
人の数だけクリスマスの過ごし方はあると思うけれど、皆さんが親しい方たちと幸せな時を過ごせることをお祈りしています。