2007-03-06
クラッシック音楽はお好きですか?私は母がクラッシック好きでよく聞いていたことや、小学校5年生の時に近所に札響の主席チェリスト一家がボストンから引越しをしてきて同じ学年にお嬢さんが転校をしてきたこともあり(ちなみにこのチェリストは日本人です。背の高い非常に素敵な紳士でした。ボストンシンフォニーに何年かいた後に札幌に「転職」をしてきたという次第。北海道の子供たちは、当時は、のことかもしれませんが、田舎のハナタレ小僧なので、もう新しいものや新しいことが大好きで、転校生はアイドルです。でもって、もう外国のボストンというところから引越しをしてきた、なんていうと、しかも彼女はちょっとそこら辺にはいない素敵な顔立ちで、加えて、そんな田舎のハナタレ小僧にはエンもユカリもないような素敵な服装で、何よりも体育の時間に白いジャージを着ていたのが大変センセーショナルでした。)、私は同じクラスではなかったのでその女の子とはそんなに話したこともないのですが、母の友好関係にそのチェリストの奥様が加わり、彼が自分の音楽仲間を連れてきて近所で小さなコンサートを開くといった人だったのでそんな小さなコンサートや札響のコンサートに連れていかれたり、と、していたせいか、特にクラッシックをというわけではないのですが、クラッシックの音も含めて、音楽に感動をすることを覚えました。超一流、というわけではないのですが、生の楽器の音に触れる機会が多かったのが、きっと私の中に何か、音楽を感じる道具みたいな感性みたいなものが生まれるきっかけになったのかもしれません。「ご趣味は?」と聞かれて、「音楽鑑賞です。」と答えられるほどのことではなく、クラッシックに限らず、なんでも(カントリーと演歌はどうしても苦手ですが)ただ好きなだけで好きなアーティストや作曲家のことしかわからない、非常に貧困なレベルで「好き」というだけではありますが。
NYに住んでもう今年で10年です。NYのような手を伸ばせば本物に触れることができる環境にいながら、なんだか生活することに精一杯で余裕がなかったのか、行動力のない性格のためだったのか、コンサートもクラッシックに限らず数えるほどしか出かけたことがなかったのが、好奇心旺盛で行動力のある同僚でもあり友人でもある弊社のコンサルタントの松浦が誘ってくれたカーネギーホールでのYundi Liというピアニストのリサイタルを聴きに行ってものすごく感動したのがきっかけで、それは1年ほど前のことでしたが、それが刺激になって、それからはちょっとずつコンサートに出かけるようになり、昨晩はまたカーネギーホールで某有名オーケストラの公演に出かけてきました。顔の広い松浦コンサルタントのお友達でとても音楽に詳しい人物がいて、けんたろうさんという人ですが、松浦コンサルタントのおかげでこのけんたろうさんとも知り合うことができ、けんたろうさんの音楽に対する深い造詣とパッションのおかげで勉強もでき、このけんたろうさんのお勧めだったためこのオーケストラを是非聴きたいと単純な私は思ったこともあったのですが、Yundi Liがソリストとして招かれていたので、Yundi Liのピアノもまた聴くことができるのも昨晩出かけた理由です。安い席のチケットしか手に入らなかったので、天井に手が届くのではないかというほど上の方の席で、少々高所恐怖症気味の私は怖くてどきどきして座席の肘掛にしがみつきながら、濃厚で華麗なオーケストラの音と、Yundi Liの繊細で柔らかくすべるような走るようなピアノの音を堪能することができました。公演語はCDを買ったらYundi Liがその場でもれなくサインをしてくれる、という催し物にいそいそと出かけ、至近距離で本物を拝むというミーハーぶりも発揮し、満足なひと時でした。
何が言いたいのか、というほどの目的がこのブログにあるわけではありません。本当はもうちょっとYundi Liについて書きたかったのですが、その目的に到達するためにはあと何ページも必要になりそうなので、目的のないブログで終了しておきます。
ひとつだけ。やっぱり本物は素敵だってことです。
<大矢>