2019-02-20
こんにちは。竹田です。
断捨離お片付けのこんまりさんがアメリカで大ブームになっていますね。
私もできるだけ物を増やさない、不要なものは手放す生活を心がけています。
物が少ない部屋の方が生活クオリティが高く見えるのはなぜでしょうか。
InstagramやPinterestでおしゃれでミニマムな部屋を見てはデータ収集する日々です。
さて今回は掃除の話ではなく、頭の中のフィルターのお話しです。
脳科学に興味のある方ならご存知かもしれませんが、私たちは日々それはそれは膨大な情報を受信しています。
例えばあなたが今デスクで座りながらランチのことを考えながらたまたまこの文章を読んでいるとします。この瞬間あなたの体のすべての感覚器官からは絶え間なく脳に信号が送られています。
椅子の背もたれの感触
足の指が靴の内側に触れる感覚
スマホかコンピューターに触れている指の感触
空調の音
隣の部屋の声
視界の端にいる誰か
空腹感
満腹感
呼吸で膨らむ肺の感覚、、、、
書いていけばきりがないですが、これらの感覚は常にそこにありますが、注意を向けて初めて改めて気づくと思います。
それはあなたの頭の中のフィルターが、今ある情報を必要あるものとないものに振り分け、必要あるものだけを選んで脳の必要な場所に届けているからです。
このフィルターはReticular Activating System (網様体賦活系/もうようたいふかつけい)という名前ですが、長いので愛称を込めてRAS(ラス)ちゃん、敬意を込めてRAS姐さんなどと呼ばれています。
RAS姐の特技は仕分けです。
このRASが脳に入ってくる膨大な情報をいる、いらない、いる、いらないと常に振り分け、私たちが認識するものを決めています。
振り分けの基準の一つは自分が関心があることや、自分の観念に合うもの(ポジティブ・ネガティブ両方)。
今までこんな経験はないでしょうか。
■新しい車が欲しいと思ったら、街で欲しい車をよく見かけるようになった。
■親戚に子供が生まれたら、街にある子供服屋やおもちゃ屋が良く目につくようになった。
■恐いニュースを見た後いつもの夜道を歩くときに物陰の音や人影がとても気になる。
これはRAS姐がある時点を境に今まで不要と捨てていた情報をフィルターに通すようになったから、認識に上ることが増えたということが言えます。
さて、RAS姐には弟がいます。
彼の名はスコトーマ(心理的盲点)君。RAS姐が仕分けしたものを隠すのが趣味です。
スコトーマとは盲点という意味で、RASにシャットアウトされて認識に上らない情報です。
前の例で、車が欲しいと思うまではその車が通っても気づいていないように、その時点で必要ない情報はスコトーマ(盲点)になり、認識に上ってきません。
ということは、今見ている世界は個人の固定観念によって都合よく認識されているということになります。
まさに自分が信じた世界を見る。です。
今自分が見ている世界があまり好きでない場合はRASの設定を変えてフィルター交換すれば入ってくる情報、つまり世界が変わるということになります。
引き寄せの法則をご存知ですか?
引き寄せ理論の一つに引き寄せたい状況を具体的に言語化するというものがありますが、これはRASの設定を変えるのに役立ちます。
例えば漠然と「成功したい!」と決めても具体的にどういう状態か自分でわかっていないとRASには昨日までと同じ仕分けをされ、チャンスやヒントが目の前にあっても認識できません(スコトーマ登場)。
実際に自分が具体的にどうなりたいかがぼんやりとしている人は多いと思います。私もどちらかというとそうです。
幸せになりたい、と思わない人はいないと思いますが、自分にとって具体的にどういう状態や生活がほんとうに幸せなのかを言語化していくのは意外に難しいです。
でもそれを明確にしていくことができればRASの拾う情報が変わってきます。
フロリダの大豪邸に住まうことを成功の定義と認識した人がいたとします。
今まで関係ないとRAS姐が捨てた情報が必要な情報として認識された結果、豪邸に住む人の話や、不動産のお得な情報が入ってくるようになるかもしれません。
ちょっと気を付けたいのはネガティブな観念が強いとそっちに情報が偏ることもあるということです。
そんなにうまくいくわけないと信じている人のRASはうまくいっているケースよりもうまくいかないケースをより多く拾ってきてくれるでしょう。。
ということで、皆さんも一度お持ちのフィルターの点検をしてみてはいかがでしょうか。