2019-05-07
知り合いのベンチャーキャピタルの社長さんから紹介されて今読んでいる本です。まだ終わっていません。
とっても面白い本ですが、まあ~数冊並行して読むという習慣もあり、又頭と体が元気な時でないと「面白い!」と感じられない本なので、どうしても進みが遅くなってしまっています。
まだ途中ですが、お勧めなので是非。
著者は、ダニエル・カーネマンという心理学者でありながら2002年にノーベル経済学賞を受賞した人物。
<おおまかな内容>
人間の思考には二つの思考モードがある。システム1(速い思考/Fast)は日常生活のほとんどの判断を下しており、システム2(遅い思考/Slow)はちょっと難しい計算のような場合に起動するいわゆる熟慮のようなもの。
システム1は日常生活において大体適切な判断を下すが、物事をシンプルに処理しようとするため時折間違った判断をしてしまう。システム2はそれを監視、レビューする立場にあるのだが、性質的に怠け者であり、又いわゆる消費電力を多く要するので、日常生活の中であまり登場しない。以下は、その分かりやすい例題。なるべく早く答えてみてください。
バットとボールは合わせて1ドル10セントです。
バットはボールより1ドル高いです。
ではボールはいくらでしょう?
いかがでしたか?
瞬間的に思い浮かんだ答えは、10セントではなかったでしょうか?
でも少しだけよく考えると答えは5セントだとわかりますよね。ちなみにこの実験をハーバードやMITのような有名大学の学生に行ったところ50%以上の学生が間違えたそうです。
このようにシステム1は直感的であり、シンプルに情報処理を行うため、少ない電力で活動できるという利点がある一方で、色々なバイアスに影響を受けやすいという欠点があるようです。
世の中には「自分の直感を信じろ!」と言う人は多くいますが、それはそれで大切な事ですが、日々の思考では、「Fast & Slow」のバランスを上手に取る事が大切なんだろうと思います。
鈴木