2019-06-12
こんにちは、シカゴの鎌田です。
アメリカ在住の皆さんの「日本に帰った時のお楽しみ」は何ですか?
美味しいものを食べる、美容院で髪を切る、洋服を買う、気の知れた友人と飲みに行くなどあるかと思います。
私の場合、古本屋に行くことが一つの楽しみです。
日本に住んでいた学生時代は学校が終わったら図書館に寄って本を借りて通学中に読むのが日課でしたが、アメリカに来てからは日本の本が手に入りにくい環境だったのと英語を勉強せねばとの思いもあり、日本語の本を読む機会はぐんと減りました。
それでもやっぱり活字が好きで、一時帰国時には毎回スーツケースに本を詰めて帰ります。
4月に日本に一時帰国した際にも、古本屋で大人買いしてきました。とっておきのチョコレートをちびちび齧るように少しずつ、少しずつ、読んでいたのですが、それも先日ついに読みつくしてしまい、次の帰国が待ち遠しいです。
私は色々なジャンルを読むのですが、フィクション系だと特にお気に入りは浅田次郎氏です。
浅田氏は真面目な話も書いていますが、人情や任侠を大事にした話が多く、ヤクザ物や時代物が得意な作家さんです。彼の書く話は、思わず笑ってしまう場面からウルっとくるような場面が一冊の中に凝縮されており、読み始めから再最後の1ページまで飽きることなく読むことができます。
映画化、ドラマ化されている作品も多く、「地下鉄(メトロ)に乗って」や「鉄道員(ほっぽや)」などご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
浅田氏はたしか日系航空会社の機内誌にもエッセイを執筆していたと思いますので、ご帰国予定の方はぜひ読んでみてください。