2019-08-06
1969年7月20日、Apollo 11が月へと向かい、人類初の月面着陸を果たしました。半世紀を記念して、7月20日には再度米国の報道を賑わせました。
Googleの検索画面には、“50th Anniversary of the Moon Landing”として、地球を出発し、途中ロケットを分離させながら月へと向かい、月面に降り立ち、そして地球に帰還するまでのアニメーションを、Apollo 11に搭乗した宇宙飛行士の一人である、Mr. Mike Collinsによる解説で見ることができました。
4分37秒という短いものですが、まだご覧になっていない方は、ぜひ見てほしいと思います。
ロケットが大気圏を抜けるためのエネルギーは膨大で、大きなロケットが機体を切り離しながら上空を目指す姿をビデオで見たことがありましたが、このアニメーションを見るまで、あんなに何段階も切り離しがあるとは知らず、すっかり感動してしまいました。
実際、Mr.Collinsは月面には降りず、Mr.Neil ArmstrongとMr. Buzz Aldrinがいる月面とは反対側にいたそうですが、解説の中でホットコーヒーを楽しんだと語っていました。とても人間味あふれる逸話だと思います。
ちなみにそれより前、1961年に初の有人飛行でボストーク号に搭乗し、地球を一周した宇宙飛行士のMr. Yurii Gagarinは、チュ―ブを絞って、牛肉とレバーペースト、デザートにチョコレートソースを食べたそうです。
以前NASAに見学に行ったというお土産で、宇宙飛行士がかつて食べた、というパッケージに入った乾燥したアイスクリームをもらったことがありましたが、地球で食べるそれは、激務の中でこれで満足しなければならないのか、とういう感想でした。
宇宙空間でもおいしいものを食べたいという人間の欲求は、技術の革新とともに、パッケージされたドライフードから、宇宙船内で(ドライでない)ハンバーガーやアイスクリームを食べ、ワインを飲めるようにもなっています。
なんと2019年には宇宙飛行士はLEDライトを使って、宇宙空間で食物を育てることが可能にまでなりました。
NASAは2024年までの月面着陸を目指していて、月を回る宇宙ステーション「ゲートウエイ」の建設を計画しています。
この宇宙ステーションのプロトタイプのひとつが「スペースガーデン」でLEDライトを使って24時間レタスを育てる施設や、ガーデンで大量の水を使わずに、イチゴやにんじん、ジャガイモを育てることが可能になるとの事です。
Mr. Collinsが、当時Apollo 11に搭載されたコンピューターをとても洗練されたものと思ったが、今私たちがポケットに持ち運んでいる“もの“よりも劣るものだったといっていたが、これから5Gの時代もすぐそこで、高速で大容量の情報の通信が可能になり、また同時多数接続が可能になるため、IoTの進化も加速されると予想されています。
システムで管理され、宇宙空間でも食用植物の栽培が容易になり、10年後位には宇宙ステーションやスペースコロニーで農業に従事する一般人がいるかもしれません。無重力空間で栽培された植物に、特別な効能のある成分が見つかるだろうし、地球に住む人達の、注目や期待、希望となるかもしれません。
Mr. Collinsだけでなく、宇宙へ行った宇宙飛行士は皆、異口同音に宇宙から見た地球の美しさを語ります。
一般人が、宇宙への旅行に気軽に行けるようになるまで、あと何年掛かるかわかりませんが、いつか宇宙船の中から、美しい地球を見ながら、ホットコーヒーを飲みたいなあ。