アメリカへ来てから4年半。何だかあっという間に時が経ってしまい、中の2年ほどは中弛みの時期もあり、今年はまた改めてアメリカ生活を楽しもうと日々を送っております。その中でも毎年、行こう行こうと思いながらチャンスを逃していたブルックリンの桜祭りに昨日行ってまいりました。これは毎年この4月末の週末に行われる、ブルックリン植物園内で行われるイベントなのですが、この週末は両日とも非常に天気も良く、かなり人出も多かったのではないでしょうか。
昨年、同じ桜祭りに行ったという友人から、「チケットを買うのにすごく並ぶから、事前に買っていった方がいいよ」というアドバイスに従い、ブルックリン植物園のウェブサイト(bbg.org)にてチケットを購入。8㌦プラス手数料が取られるのには閉口しましたが、ま、長時間並ばされるよりはマシ、ということで一人10.25㌦で購入。プロスペクトパークに行ったことはあっても、お金を払って植物園に入ったことはなかったので楽しみにはしていたのですが、これは非常に楽しめましたね。メインゲートから入ったのですが、まっすぐに広い芝生が伸びており、その上をゆっくり歩いていくと左右、あちこちに桜が咲いており、メイン会場に近づくにつれ、いろんな種類の桜が咲き乱れていて、日本にいてもなかなか忙しくて花見などにゆっくり行く機会もなかった私としては、まるで初めての花見に来たかのような気分になり、一緒に行っていたアメリカ人の友人よりもはしゃいでおりました。メイン会場には白いテントが大きく張られていて、その周りを囲むように桜が一面に咲いております。このエリアの桜はちょうどいい頃合に咲いていて、青い空を背景に遠めに写真を撮ると、本当に木々に霞が掛かったようにきれいに写ります。本当に、何て言うんでしょうか、平和と和みの象徴のような花ですね、桜は。実は私はずっと「梅」派だったんですが、当時はこの何とも言えず「ぼーっ」と咲く桜を見て、いつも「やっぱり、凛と小粒で咲く梅の方がいいな」と思っていたものですが、最近「やっぱり桜もええなぁ」と思うようになったのは、結構私も年をとって来たのかなぁとも思います。(余談ですね。)
その後は、日本庭園や温室前のチューリップ花壇の方も行きましたが、どちらも春を待ちかねて咲いた花や緑が非常にみずみずしく、改めてNYにも春が来たんだなと思った週末でした。冬のNYも風情がありますが、このいかにも日本らしい春を楽しめるブルックリン植物園もぜひお勧めです。あと1週間くらいは桜もきれいに咲いているようですから、まだの方はぜひ行ってみて下さい。また5月のブロンクス植物園では「さつき」が見事に咲いて、こちらも非常に見応えがあるそうです。
高橋