2007-05-07
ペットを飼っていますか?私は小さなころからずっとペットのいる生活をしてきていたのですが、東京で学生生活を送っていた4年間と、NYに来てからのこの10年間は小さなアパートで一人暮らしなためペットを飼うことができず、外で犬を見るたびに、犬と暮らしたいなぁと思うものです。札幌の実家にはもう相当のトシになるシベリアンハスキーがいます。(写真)日本に行くたびに、帰り際にはこの子にはもうあうことができないかもしれないなぁ、って思ってだっこをしてくるのですが、今のところまだ頑張ってくれているようです。2-3年に一度しかこのところ顔を見ることがないのに、犬は飼い主家族を忘れないものです。うちの犬は家の裏にある庭で生活をしているので、私が玄関から家に入っても見えるわけもないのですが、匂いがするのか声が聞こえるのか、すぐにくんくん鼻を鳴らし始め、裏玄関のドアにぴったり体をつけて私が出てくるのを待っているのです。感動ですね。
さて、みなさんは数年前のディズニー製作のEight Belowという映画を観ましたか?私は最近DVDを借りて見たばかりです。お話しの筋はなんとなく知っていましたが、その昔日本で高倉健が主役で南極物語という実話をベースに作った映画があったのですが、そのリメークだったってことも初めて知りました。話の筋は南極の観測基地で移送手段として使われる犬ソリ用の8匹の犬たちが、どうしても避けられない事情のもと人間に置き去りにされてしまい、飼い主も戻ろうと頑張るのですが急な天候の悪化のためそれができず、結局仕方なくアメリカに戻ってくるのです。犬たちを見殺しにした気持ちをどうしても消化できずくさった気持ちを抱えて毎日を送るのですが、あきらめてはいけないものがある、と気が付き、それを支えてくれる仲間にも恵まれ、200日以上後に南極に戻ることになります。その間のこの飼い主の心の葛藤と、それと同時にこの最初はくさりにしっかりつながれたまま放置された8匹の犬たちが、食べ物もなく天敵もいる環境でリーダー格の犬がみんなをまとめながらなんとか生き残っていく姿のドラマが進行します。2匹は残念ながら生きながらえることができなかったのですが、残りの6匹は迎えにきた飼い主と感動の再開。(犬たちのサバイバルのドラマにかなり既に泣きマクっていた私ですが、この再会のシーンはもう大変なことになっていたことは言うまでもありません。)っていうお話です。おいていかれたことをうらみに思うわけでもない、犬たちの人間に対するあれほどの信頼感や愛情はどこから生まれるものなのでしょう?そういう動物なのだ、と言ってしまえばそれまでですが、無条件に愛することのできる犬はすごい。そうやって大切な人を愛することのできる人間でありたいと映画の最後のシーンを泣きじゃくりながら見つめつつ思ったものです。そういう単純なところは犬と同等なのですが、でもきっと私がおいてきぼりをくった犬だったら、200日後にはかなりひねくれた心根の犬になっていただろうなぁ、200日ぶりにあった飼い主にワンワン文句たらたら訴えるだろうなぁ。。。心根の貧しい私です。
この映画を観てからは、うちの冷蔵庫にぺたっとはられているうちのハスキーの写真(こちらをまっすぐに見つめている写真なのです。)を1日に1回見て、心のデトックスに励んでいるのですが、なかなか。。。
犬はえらい、というお話しでした。《大矢》