2020-02-26
こんにちは。
年明けにインフルで病院に行ったら$500の請求書をもらって更に体調が悪化した鎌田です(すでに完治済みです。)
巷はコロナウイルスの話で持ち切りですが、アメリカはインフルも大流行ですね。
一般的な風邪とインフルエンザの違いは、風邪は比較的ゆっくり発症していきますが、インフルエンザは38℃以上の発熱や関節痛、筋肉痛が急に起こることです。主な感染経路は飛沫感染と接触感染と言われているので、人ごみを避けること、手で顔(口、鼻、目)を触らないこと、石鹸やアルコールを含む消毒液で手を洗うことで予防効果が見込めます。注意点は、水で手を軽く洗うだけでは効果なしなので、必ず石鹸や消毒液を使うことです。咳が出る人は、咳をするときはティッシュや腕で口を覆うだけでも他の人にうつすリスクを下げることができます。
インフルエンザに罹ったかも!と思ったら発熱から48時間以内に医療機関にかかることをお勧めします。インフルエンザ治療薬は48時間以内であれば症状の重篤化を防ぎ、回復を早めてくれます。ちなみに48時間を過ぎていた私は治療薬を処方してもらえず、手ぶらで帰され苦しみました。予防接種の有効性については、予防率は50%ですが、自己負担なしで保険カバーされる場合が多いので、1週間苦しんで無駄に$500払うリスクを考えれば打って損なしかと思います。
そして新型コロナウイルスについて、これはウイルス性の風邪の一種で発熱やのどの痛み、咳が長引くことが多く、強い倦怠感や息苦しさが特徴らしいです。ヒトに感染するコロナウイルスには6種類あり、その内4種類はふつうの風邪の原因にもなっており、未知のウイルスかと思いきや意外と身近なウイルスです。感染経路は飛沫感染、接触感染が主と考えられていますので、インフルエンザ同様の予防方法が推奨されています。また、中国などウイルスが見つかった場所からおられてくる手紙や輸入食品などについて、WHOでは一般的にコロナウイルスは手紙や荷物のようなもので長期間(数時間)生き残ることはできない、としています。
新型コロナウイルスにはまだ治療薬がなく、感染力も強いことも不安をあおる一因ですが、アメリカ疾病対策センターによると、インフルエンザはアメリカ国内だけで今シーズン2200万~3100万人がかかったと推定しており、例年1万2000~5万6000人がインフルエンザで死亡すると言われています。一方の新型コロナウイルスの感染が一番多い中国での感染者は約7.5万人、死亡者数は約2000名です。(2020年2月上旬時点)
インフルエンザ(米国)感染者 22,000,000人 死亡者数 12,000人
新型コロナウイルス(中国)感染者 75,000人 死亡者数 2,000人
新型コロナウイルスの感染者がまだ少ないアメリカにおいてはインフルエンザの方が私たちには大きな脅威かもしれません。ちなみに今年のインフルエンザ流行は実は新型コロナウイルス説もありますが、過去数年の米国インフルエンザ感染者・死亡者数を見ると今年が特に多いわけではないようですね。
それから入国制限と言えば、早期に中国からの渡航者の入国制限を行った米国と比較をされて「対応が遅い、感染拡大防止策が徹底していない」と批判されている日本ですが、日本国憲法の下では感染者は拒めても、感染の「疑いがある人」の自由を奪うことはできず、政府も思うような対策が打てていない状況のようです。今回のような緊急時に対応できるよう憲法改正を!との動きもあるようですが、それも歴史的背景や今後の拡大解釈の危険性の指摘もあり難航の様子です。
いずれにせよインフルエンザも新型コロナウイルスも感染すると大変なことに違いはありませんので、ひとりひとりができることから感染予防に努めましょう。