2020-12-15
信じられないかもしれませんが、
イギリスとアメリカで女性に選挙権が与えられたのはたった100年前。
女性のための投票権は簡単には得られませんでした。
サフラジェット運動を経て、ようやく女性に投票権が与えられたのです。
今日のブログ記事では、サフラジェット運動を題材にした映画
「未来を花束にして(Suffragette)」を紹介したいと思います。
この映画は、イギリスのサフラジェット運動だけに焦点を当てた初の映画です。
ちょうどサウジアラビアの女性が国の歴史上初めて選挙権を得た2015年に公開されました。
たった5年前。
たった5年前まで、サウジアラビアの女性に選挙権がなかったと言うのもあまりにも驚くべき事実だと思います。
まだ女性に選挙権がない国があるのかを調べてみたところ、
バチカン市国は世界で唯一選挙権がない国だそうです。
しかし、それはバチカン市国では選挙が行われておらず、
結果的に男性も女性も市民も住民も選挙権を持っていないからだそうです。
映画「未来を花束にして(Suffragette)」は、
アビ・モーガンの脚本からサラ・ガヴロンが監督。
主演はメリル・ストリープ、ヘレナ・ボナム・カーター、キャリー・マリガン
などの大物俳優。
メリル・ストリープが演じるのは、
1900年代初頭にイギリスの参政権運動を率いた名高いエメリーヌ・パンクハースト。
映画の中で、彼女が演説会や集会に姿を現すと、
彼女の信奉者であるサフラジェット団に与える影響は衝撃的だったことが伺える。
この映画は、キャリー・マリガン演じるモード・ワッツという女性の観点を描いた物語。
彼女は、労働者階級の女性たちを代表する架空の人物である。
24歳の彼女は、幼い頃から洗濯屋で働き、嫌がらせや性的虐待、
過酷な労働条件に耐えてきた。
それでも、彼女は自分は恵まれていると思っていた。
他の運動家たちと違って、初め彼女は女性としての立場を理解し、
前例を壊そうとはしなかった。
しかしある日、彼女は同僚と一緒にサフラジェットの集会に同行し、
運命を変えるチャンスがあるかもしれないことを人生で初めて知る。
女性であることが服従や沈黙を意味するものではないという事に気づき、推し進めていく。
最初は秘密の会議に出席することに満足していたが、
それでは何も変わらないと確信し、積極的な行動に触発されいく。
自分の居場所に疑問を持たず、運動に関わりたくないと思っていたが、
最後には参政権運動の重要なメンバーの一人になっている、
というところがこの映画の見所だと思います。
アメリカは今年、女性に選挙権を認めた憲法改正から100周年を迎え、
この国も先月、初の女性副大統領選のカマラ・ハリス氏を迎えました。
参政権運動の節目に敬意を表するには素晴らしい出来事だったと思います。
高橋