2021-07-07
先日、アメリカで、書道を教えている日本人の方とお話をした際に下記のようにおっしゃっていたことが印象的でした。「“道”のつくものは本当に奥が深いです。」
“道”を調べてみると、そこには明確な答えは存在しない、という考え方があるそうです。
たとえば、三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)の、かがみ(鏡)から、が(我)を抜いたら、かみ(神)になる、つまり答えは外部にではなく、すでに我の中にある。自問自答し続ける道、これが神“道”であり、また書道、華道、茶道や柔道、剣道など、これらの道は簡単に極めることはできなくて、明確な答えもない。常に自分自身と向き合いながらその“道”を探求していく、ということのようです。
たしかに、書道などをしていると今に集中し、雑念がなくなり、一種のメディテーション的な感覚になりますよね。正解もなく、ただ自分を見つめ直す時間である“道”の時間は、あわただしい現代を生きる私たちに一番必要なものかもしれないな、と思いました。
成瀬