2022-03-23
日本は桜の開花予想などとテレビで毎日見かける季節になってきました。
3月、卒業式シーズンですね。日本の友人達も、子供の卒業式だなんだで大忙しのようです。
いつもこの時期になると思い出す歌があります。
中学卒業式で歌った「大地讃頌」という曲です。
ご存じの方も多いと思いますが、とても壮大な 母なる大地を讃える素晴らしい曲であります。
「大地讃頌」思い出の曲ではありますが、卒業式ではやっぱり大堂の「仰げば尊し」を歌いたい!
というのが、大半の生徒の思いではありました。
でも、国語担任の厳しい先生に その思いは阻まれ…合唱コンクールで歌ったこの曲を歌うことに。
その先生によると、仰げば尊しの歌詞の意味もちゃんと理解していないのに、
心を込めて歌えるものか!とのこと。
歌詞の中の「今こそ別れめ~♪」の別れめというのは、別れ目 ではなく、古文の意味で
「今こそ別れよう!」という決意なんだそう。
当時は、子供が歌いたいと思った曲を歌わせてくれればいいのに!と不満に思ったものです。
でも、卒業式というのは 一生懸命面倒をみた教え子達の晴れ舞台、
それを見送る先生方にとっても晴れの舞台なのですね。
卒業後にそんな思いに変わり、今では厳しくもあり、私たちが一番堂々と輝ける姿を
目指してくれた先生には、本当に感謝しています。
みんなで気持ちを揃えての合唱、未だに記憶に鮮烈に残り、毎年この時期になると
当時の気持ちが蘇ってきます。
今のコロナ禍、歌の無い卒業式や保護者参加が制限されたりと 寂しい限りです。
蔓延防止措置も昨日解除され、少しずつ色々と改善の兆しがありますが、
マスクもなく みんなで卒業歌を歌い、笑顔と泣き顔が混ざったあの卒業風景、
早く戻ってきてほしいと切に願っています。
一色