2022-04-27
シカゴの稲葉です。最近、読んだもので面白い研究がありました。
人間の脳についてです。
私は出張や環境が変わるとよく眠れないのですが、そういう方が比較的多いと思います。あひるは、寝ている間も半分目をあけていたりして敵や環境の変化に敏感ですよね。人間ももとは動物です。そう、実は人間の脳は、寝ている間も必死に近くの音をモニタリング/監視しているようなんです。そう、人間の場合は聴覚が脳と連動して、活躍しているので、聴覚に依存しているという認識のようです。
この研究では、ボランティア10人以上に寝ている間(一晩中)に、身が覚めない程度の音や声を流しました。録音では、ボランティアの名前や他の名前を含め、声で名前が読み上げられたり、その声は親やパートナーなど、親しみのある人の声の場合もあれば、なじみのない声である場合もあり、その中で脳の反応の違いをデーターとして集め研究したようです。
その中で、始め脳は2つ(聞きなれた声と聞きなれない声)を違う声なので、両方の声や音に違う反応をしていたのです。聞きなれない方が警戒する反応がみれたそうです。但し、徐々に聞きなれない声も時間がすぎていくと、聞きなれた声と同じ反応(脳波?)になっていったそうです。脳がこの声も安全というように寝ているのに学習したという事のようです。
人間の脳ってきっと生まれてから死ぬまでずっと動いているんですね。
稲葉