2022-09-28
そしてすっかり秋めいてきた今日この頃。外出にも快適な季節になりました。
そんな先週末、用事を済ませた後、近くのユニオンスクエアで定期的に開かれている、マーケットに足を運びました。
久しぶりに覗いたマーケットでしたが、天気の良さも手伝ってか、行きかう人々を避けながらそれぞれのベンダーを見て回りました。
以前と同じ場所に、同じようにお店を開く店舗がある一方、テント下にあふれるように野菜を並べていたお店がこじんまりしてしまい、少々淋しさを感じます。
マーケットの入り口近くには、今までより個人がテーブルに商品を並べる姿が増えていたように思います。
そんな中の一つに、シルバーやゴールド、パールを使ったアクセサリーを売っていたお店に立ち寄りました。冷やかしで眺めていましたが、お客さんは結構ひっきりなしで、気軽に装着のお試しを勧めるお店の女性の対応もあってか、販売も好調な様子。
旅行者らしき男性が、気に入ったリングを試したあと、きいた値段とお財布をみて、手持ちがこれしかないからと、値引きを持ちかけました。
すると店舗の女性、Venmoでも支払いができる、と返し、彼女のスマホでURコードをだしました。
ご存知、Venmoは個人間送金アプリで、銀行口座と紐つけることにより、スマホから送金や受取ができる、キャシュレス決済のニーズを満たしているアメリカで広く使われているアプリです。
男性は、値引きをあきらめ、Venmoで支払いをして立ち去りました。
その後、他のお客さんを見ていると、Venmoで支払うお客さんの多いこと。キャッシュを持ち歩く必要がなく、手軽に利用でき、また店舗側にとっても、釣銭の管理から解放される便利なツールなのでしょう。
さすがに1個の購入で値引き交渉は売る人に申し訳ないと思いますが、値段の駆け引きも対面販売の面白い所だとすると、口実のような”手持ちが足りなくって“が、Venmoの登場で使えなくなるのは寂しいな、と思う反面、外でテーブルを広げ物を売る、という原始的ともいえる販売に、電子ツールの組み合わせが今時、と妙に感心した秋晴れの週末でした。
とはいえ、Venmoが設立されたのは2009年、2012年以降はPaypalの傘下になり、アメリカでは広く普及しているアプリなので、今更、の感慨でしょうか。
神長