2007-11-05
通常転職を希望される皆様の業界はかなりばらつきがあります。LA支店があるTorranceには日産の本社がありましたが、昨年テネシー州に大移動しています。この時にはさすがに同業他社による日産勤務の社員の引き抜きや、職を探す日産勤務の方々が多かったようですが、こういった例を除いては皆さんそれぞれの転職理由があるので、これといった傾向は見られません。
ところがここ最近、小・中規模モーゲージ会社で働く人々のご登録を立て続けに頂きました。理由は仕事が少なくなってきて不安感を感じていたり、実質会社が給与を払えない、といった例までできているようです。憶測するに、サブプライムローン(subprime lending)の主な貸し手であるモーゲージ会社への融資に対し、金融機関が慎重になったため、資金繰りが悪化してきているではないかと思います。
このサブプライムローンについて皆さんはご存知ですか?少し前から経済紙面をにぎわせていますが、信用力の低い個人向け住宅融資で焦げ付きが出てきており、今のところ特に世界への影響は無く、日本経済への影響も限られているようですが、米景気が失速することとなると、対米輸出の落ち込みを通じて、せっかく良くなってきている日本の景気にも打撃になることが懸念されているようです。
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ここで少し話が変わりますが、少し前の南カリフォルニアの大火事ですが、ここまで大きなものは州史上で最悪のようで、損害は20億ドル(2200億円)に上ると見られています。ここTorranceでも空の色がほのかにオレンジ色で、しばらくは物が燃え憂いやな匂いが漂ってきて、白い灰がぱらぱらと降ってきていました。(このあたりは今はすっかり通常通りです。ご心配頂きました皆様、有難うございました。)
最近この火災にまつわる、ちょっとした噂を小耳に挟みました。この火災は放火疑惑もありますが、どうやら一部の人がが仕組んだらしいと。
カリフォルニア州は住宅バブルが始まった2001年には特に人気のエリアとしてその恩恵を受けています。ただし2005年から2006年のピークを境に貸し倒れが始まり、特に上記のサブプライムローンの問題も抱えています。
今回の火災により1500近い家屋が被害にあっており、中にはMalibuなどセレブが多く住むような超高級住宅街もかなり含まれています。つまりこの火事に保険会社は大忙し。それを受けて、建設業界にも相次ぎオーダーが入るものと見られています。そうなると人やお金が回りだすなど、カリフォルニア州の経済活発化を狙って、政界のトップが絡んでいるのではないかと。。。あくまで噂です、もちろん。
LA支店 松浦