2008-01-07
Are you black enough?
このアメリカにおいて、こんな質問が全国放送されたのをご存知ですか?予備選挙に先立って行われたYuTubeとCNNがホストをした民主党の討論会で、視聴者の一人より、唯一のアフリカ系上院議員といわれるオバマ氏に対してあった質問です。
これにたいしてオバマ氏は
“You know, when I’m catching a cab in Manhattan ... in the past, I think I’ve given my credentials.”
(マンハッタンのタクシー運転手はアフリカ系の顧客は乗せたがらないため。)
ジョークを交え、笑顔でさらっと答えてしまうあたりは、さすがです。
現在アメリカでは2008年11月4日の大統領選挙に向け、予備選挙が行われています。それぞれ民主党と共和党の代表を決めるものですが、現時点では事前の世論調査とは全く違う結果が出てきていて世間をにぎわせていますが、Super Tuesdayまでは、まだまだ何がおきるかは分からないですね。
ブッシュ政権によりすっかり後退感のある米国経済でもあり、民主党は”Change”を掲げており、共和党候補者ですら、ブッシュ政権とは一線置いた別路線を打ち出しています。
2009年1月20日より新大統領が実際に就任することとなりますが、失業率が上がり、サブプライムローンにより景気の後退感があるアメリカですので、このトップの交代でこの閉塞感が奪回されるといいですね。
個人的には外交政策に力を入れるであろう民主党に頑張ってほしい、と願っています。そうすれば外交政策の一環として、ビザの優遇策も期待できます。現状ではH1bビザが厳しくなった余波で、他の全てのビザが何かと難しくなっているためです。
さて、今回の予備選挙において目を見張るものはIT化です。上記のようなYuTubeを使っての討論会もさることながら、各候補者もソーシャルネットワークを使い若年層への浸透を図っているようです。特にオバマ氏はその活用が非常に活発であるといわれ、インターネットを使っての”whisper campaign”なども注目されています。
この情報社会の中、情報を制するものが世界を制する、とはGoogleのことではないですが、いかに情報を活用できるかが、今回の選挙に限らず、今後のキーワードになってきますね、きっと。まあ、私たちも何か起きればと期待しつつ、日々地道にブログをつづっているのですが。笑
LA支店 松浦