2008-03-26
弊社の社長がヤフー上でブログを書いていますがお読みくださっていらっしゃる方ですと、何度か私が話しの種に登場していることにお気づきかと。。。(http://blogs.yahoo.co.jp/takeosuzuki0725)いつも書くネタを探している様子で、ちょっと日常のルーティーンから外れたことをしてしまうと、すぐにブログに登場することになるので、最近は気をつけるようにしています。数回前のお財布落としちゃった事件。はい。私です。「だいじょうぶだったのぉ?」なんて聞かれたので心配してくれたのだと思ったら、実は事実関係の裏づけを取っていただけだった、という具合です。やられました。
ということで、今回はその財布落としちゃった事件についてお話をしようと思います。
その日はいろいろ事情があって仕事のあとに友人をひきずりだして遅い時間まである催し物につき合わせ、コリアンタウンで何皿が美味しいものを食べて外に出ると、外はものすごい寒さ。かなり疲れていたこともあり、タクシーで帰ることに。貧乏生活を長く続けてきている私はどうもタクシーに乗るっていうことに罪悪感を感じ(靴を買うことには問題なしなんですが)あまりタクシーには乗らないのですが、あの寒さにはさすがの私も負け、友人と2人でタクシーに乗り込みました。
最近のNYのタクシーはハイテク装置がつきまして、クレジットカードが使えます。これは面白いと思って(とキャッシュを全く持ち合わせていなかったため)、クレジットカードを使ってタクシー代を払ったのが運のつき。キャッシュなら私は家に着く数ブロック前にキャッシュを手ににぎり、お財布はしまっちゃうのですが、この日は最後までお財布を手に握っていたのです。ほほほぉ~。こんな風に使うのね。便利じゃない、なんて思ってお金を払い(ちなみにチップはどうやって払うんだろうと思っていましたところ、自動計算でいくつかチョイスが出てくるんです。$0はなかったのでチップを払わない、というわけにはいきませんね。また、チップをけちることもできません。)さんきゅー!と運転手さんに声をかけてドアをしめた瞬間、なんだかいやぁな気がしたのです。お財布が手の中にない!無意識にバックの中に入れたかなぁ、とバックの中を探ってみましたがありません!!!あせりにあせって、かなり遠くに見えるタクシーを走って追いかけましたが、タクシーは冷たく私の視界から消えてゆきました。。。
私のお財布にはクレジットカードはもちろん、持って歩くな、と再三ブログ社長に言われてきても、大丈夫ですよ、と持って歩いていたグリーンカード(ちなみにまだ持って歩いています。ははは。)、健康保険のカード、色々なメモ書き、大切に持って歩いていたある紙切れ、なぁーんでも入っていたのです(キャッシュ以外)!まずはタクシーのレシートに何かがあったら311に電話を、と書いてあるので、311に電話をし、市役所の夜中の苦情係のオジサンに事情を説明して困ってることを強調。とっても親切なオジサンでしたが、結局タクシー協会にインターネットから届出をするしかない、とのこと。その場でそのオジサンが届け出をしてくれましたが、タクシーと連絡を取ることはできない、ということ。仕方がなく電話を切った後に先ほどまで一緒にタクシーに乗っていた友人に電話。この友人、私と違って行動力のかたまり嬢。911に電話をしてみたら、というのですが、私には警察がこんなことに協力してくれるとも思えず、う~~~んと煮え切らない回答をしていたところ、私がしてあげる、との天使の一声。お願いしますぅ。。。と情けない声でお願いをし、私はクレジットカードやバンキングカードをストップ。電話の向こうの係りのお兄さんたちから同情を買うたびに気持ちは落ち込む一方。クレジットカードやバンキングカードはすぐ止めたので被害はないものの、私の心配はグリーンカード。移民局のサイトで調べてみると再発行はできる様子。かなりお金はかかるらしいですが、ま、それもどうにかなるか、とあきらめても気持ちはどんどん落ち込み、どうにもじっとしていられず他の友人に電話をかけて愚痴をこぼし、どうにかなるのでもう寝なさいと諭されましたが、やはり一睡もできず。しかもバンキングカードを止めたのでキャッシュを卸すこともできなければ、お得意のオンラインバンキングもできないので、これがまた心配!げっそりして朝を迎え、だめもとで911に電話をして事情を説明してみたところ、ものすごい感じの悪い声で警察に何をしろって言うんだ、って相手にもされず、さらに落ち込むことに。グリーンカードの再発行もかなり時間がかかるらしいことを知りさらにさらに落ち込む私。ところが!人生捨てたものではありません。なんと、会社のボイスメールに私のお財布を拾ったからこの電話番号に連絡を、というメッセージが入っていたのです。私は自分の名刺を1枚いれていたのですね。私の人生がここからこの日はばら色に変わったことは言うまでもありません。
拾い主に電話をし、午後早速、吉兆庵のお菓子を手に受け取りに出かけ(メリルリンチで働いている方でした。お金をふんだんに持っている人に拾われた貧乏な私の幸運。。。)、なんだかわかりませんが、感動してお礼を言ったのがよかったのか(?)ほっぺにチュッとキスまでされて、本当にふわふわした気持ちでお財布を受取って一件落着。
あーよかった。というお話しでした。ほんと、こんな殺伐とした世の中ですけれど、いい人もたくさんいるものです。感謝、感謝。
((大矢))