2008-10-14
秋です。
最近私が甘んじている“住”環境のおかげで、つまりテレビのチャンネル権が私にはあまりない、というか、テレビのこと如きであーだこーだと言うのも面倒なので、チャンネル権を放棄しているため、今年も私は毎晩スポーツ漬けです。
今は大リーグ野球が大詰めで、どのチームがワールドシリーズに出ることができるのか、これが野球ファンにとっては大変大切な事柄のご様子。私は野球は元来あまり好きではありません。だいたい長すぎ。9回までプレーしなくったっていいじゃないですか。そんなにたくさんチャンスがあるから緊迫感がないんだと思いませんか?6回くらいだと、きっと緊張感があってよいに違いない。選手ももっと1球1球を大切にプレーするに違いない、なんて思うのは私だけ?それにどうも野球選手には洗練されたクールガイがいないように思えてなりません。どういうわけでみんなネックレスがお好きなわけでしょう?今年は流行なのかゲンかつぎなのか、なんだか犬の首輪みたいなものをしている選手も多いように見受けられます。もっとカッコイー方々が画面に登場するんだったら私も喜んで見るんだけど。そんな私ですが、メッツファンです。ま、NYに住んでいるんだし、どっちかのチームを応援しているふりをしている方が居心地もよし。それに、メッツには私のMr. ライト、デービッド・ライト君がいるからです。つまり数イニングに一度、きゃぁ~~、ミスターライトォ~と騒ぐのが楽しいだけで、特に実はメッツが勝っても負けてもそう大したことではなく。
ですが、この大詰めのシーズン。世のスポーツファンの殿方たちは、ひいきのチームをいくつも持っていたり、ひいきのチームじゃなくても、“いい試合”は楽しいらしく、今の状況を1戦でも逃すわけにはいかない、のがご心情のご様子。私も付き合うしかないですから、しょうがない、あっちの試合、こっちの試合、試合の後のコメンタリーの番組まで見せられてますが、しょうがなく見ているうちに、これが結構おもしろくなるので不思議。ま、というのも、私は今、ニワカLAドジャーズファンだからです。ご存知、去年までは我らがヒーローだったジョー・ト-レ(リ?)監督が、去年のシーズン後オーナーにとっても失礼な扱いを受けて、それならば、とあっさりNYを出て行ってしまい、今はロサンゼルスにいらっしゃるのは皆さんもご存知のとおり。ト-レ監督を失ったヤンキースは今年はこの大詰めにも参加せず、トーレ監督を得たドジャーズは久しぶりに大詰めのメンバーとして世間を沸かせているわけで。これですでにトーレ監督の采配能力は証明されたようなものですが、ワールドシリーズに参加するくらいしてくれれば、もっと、ほらね、と言えるわけで、ワールドシリーズを勝っちゃったりすれば、ヤンキースのオーナーがきっと悔しいに違いない。。。
人とは大切に誠実に付き合うのが人としての道なはず。トーレ監督を首にしたかったのであれば、それはそれ。いろんな采配もあるでしょう。でも、ヤンキースのやったことは長年の功績を残した人を、使い古しの雑巾のように扱ったように思うのは私だけでしょうか。ニューヨークはジョー・トーレさんを失うべきではなかったのではないかと思うのは私の感傷でしょうか?
いずれにしても、そんな感傷にひたりながら、私はドジャーズを応援しています。がんばれドジャーズ!でも、負け込んでいるのです。昨日も負けちゃったので背水の陣なのです。ここから盛り返してくれるとさらにドラマチックなんだけどなぁ。ちなみに我が家ではそんな感傷に浸っているのは私だけで、チャンネル権ホルダーはフィラデルフィアを応援しており、ドジャーズが勝ったら私はソファーで寝ることになるのだそうです。え???でも、やっぱり、ドジャーズがんばれ!とニューヨークをこよなく愛する私は思っています。
(大矢)