2009-01-05
皆様明けましておめでとう御座います。
栄えある2009年1発目のジョブログをNYオフィス木村が担当しております。
Thanksgiving、クリスマス、ニューイヤーを経たアメリカは例年通り疲労感と倦怠感を漂わせている様子。特にアメリカ北東部や中西部といった寒さが厳しい地域では、次のビッグイベントを楽しむ事によって何とか冬を一時でも忘れ乗り切ろうとする時期になりました。
そのビッグイベントの一つがスーパーボウルですね。
スポーツ関連で長い間寂しい思いをしていたニューヨーカーにとって、昨年のNYジャイアンツ優勝は久しぶりに味わった歓喜だった事、皆様のご記憶に新しいのでは。NYジャイアンツは昨年の優勝が自信となったか、今年も東地区1位でプレイオフに臨みます。私の好きなスティーラーズも何とかプレイオフに。
私は大学時代アメフト部に所属し、オフェンスコーディネイターというのを担当していました。なんじゃそりゃ?と皆様思うかもしれませんが、頭にインカムつけて試合会場の上からゲームを観察して必要な情報を味方チームに流す、あの役割です。そんな事をやっていたせいか、ゲームを観ていても選手達とサイドラインのスタッフ達との連携もつい考えてしまいます。世界最高峰のアメフトスタッフ達が何を何処までどのように選手達に伝えているのか、1ファンとしては非常に興味のあるところ。あーあのインカムを通しての会話内容を一度でもいいから聞いてみたい!!
さてそんなアメフトですが、ルール上必ずフィールド上に居なくてはいけない5人をご存知でしょうか?答えはオフェンスライン。つまりセンター、ガード(2人)、タックル(2人)の計5人です。以外に思った方もいるでしょうか?アメフトで花形ポジションといえばクオーターバックやランニングバックといったボールに触れる機会が多いポジションか、派手にタックルをするラインバッカー、辺りでしょうか。これらのポジションはルール上では別に居なくても大丈夫。(勝負は別にして。)でもオフェンスラインの5人が居ないとゲームは開始されません。
はっきり言いますが、オフェンスラインの行動は殆ど記録に残りません。MVPを取る事もまずないでしょう。スター選手を挙げろと言われてオフェンスラインの名前が出てくる人は重度のアメフトオタクくらいです。でもオフェンスラインは自分達の存在にプライドを持っています。ランニングバックの走るコースを作り、クオーターバックを敵から身を挺して守る彼等は、「自分達が居ないとゲームは始まらない」という事を誇り高く感じているのです。実際、どんなに大記録を打ち立てたランニングバックだってオフェンスラインの前では頭が上がりません。なんだかかっこいい気がしてきませんか?明日から彼等を見る目がちょっと変わる気がしません?
2009年が始まってまだ数日ですが、経済的な観点において非常に良い1年になるという見通しは今の所立っていません。しかしながらそのような状況でも、私達アクタススタッフは「仕事探しのオフェンスライン」として、皆様にぴったりなお仕事を見つけられるよう陰から支えていければと考えております。是非華麗なタッチダウンを私達に見せて下さい。
本年も宜しくお願い申し上げます。