2009-03-16
ビザの更新と父親の還暦祝いのためお休みを頂き、
3年ぶりに日本に一時帰国。
しばらく日本を離れていると、様々なことが新鮮で、
驚きの連続の日々でした。。。
日本人は何でも追求する職人気質なのか、
限られた人口に対して物を買ってもらう必要があるためなのか、
それとも新しい物好きなのか。
新製品の普及が早く、めまぐるしく変化するように思います。
悪く言うと、使い捨て文化的なところが、あるというか。
便利を追求、という意味で驚いたのは、ICカードの台頭。
どこでも、ピッとカードをかざすだけで、何でも決算できてしまいます。
ICカードの種類も山ほどある上、
使い慣れるまでは、パスモを改札に通して詰まらせ、
(タッチパネルにかざすだけでいいのですが)、
駅員さんに迷惑をかけたりしていましたが、慣れてしまえば、超便利。
しかも、タクシー、駅のコインロッカー、そして売店での
支払いに使えるのには、近未来的・・・と感動してしまいました。
そして、製造メーカーさんがロビー活動(?)をしたのか、
日本の公共のトイレには、ほぼ全て自動温水洗浄便座が設置されていました。
でも、これがとにかく分かりづらい。
設置されている機種によって仕様がばらばらで、
水が流せない・・・と困ることがしばしば。
その上、全て日本語表示。
友人曰く、日本語が読めない人は、洗浄のため、
間違って非常ボタンを押してしまうこともあるとか。
確かに、非常ボタンが一番目立つ表示です。
アメリカの公共機関はびっくりするほどローテクですが、
これはハイテクにしてしまうと、人々の能力に格差があるアメリカでは、
使えない人々が出てくるからだと思います。
独自の便利さを追求している日本は、
中で生活している人には快適この上なしですが、
移民や流れについていけない人々にとっては、ハードルが高い国だなぁと、
改めて実感したのでした。
そして、日本語は確かにきれいな言語ですが、ひらがな、カタカナ、
そして漢字を覚えなければならず、言語の壁も厚い、と思います。
米国にいる日系人の方は、日本語を話せても
読み書きができない人が多いのも納得です。
とはいえ、新宿の居酒屋などでは、
外国人留学生のアルバイトが結構いたり、
日本の街中で見かける外国人率も上がっていると思います。
都心で女子高生のいとこに、“最近の日本はどう?”と聞いたところ、
“今の日本は全然ダメ!”という言葉が返ってきました。
こんなに若い子まで、そんな風に思っているのかと
かなり印象的でした。
政治家のリーダー不在から始まり、
様々な課題を内包した日本は、今後何らかの形で
変わっていかなければならないのだと思います。
でも、日本はカリフォルニア州より小さく、しかも素直な国民性。
オバマ氏のようなリーダーが各地で誕生してくると、
あっという間に変われるチャンスがあるのではないかと
思ったりもしました。
ガンバレ日本!
LAオフィス 松浦恵子