2009-07-27
1Q84
村上春樹さんの最新長編小説のタイトルです。
日本から送ってもらったのがやっと先々週に届き、上巻と下巻をそれぞれ1冊ずつ先々週末と今週末で読破しました。村上春樹さんらしい現実の世界を物語の現場にしながら、本当にはありえないようなことがあたかも本当にあることのように展開していき、とても暴力的なできごとがとても優しいタッチで描かれている、村上春樹ワールドに久しぶりにどっぷりとつかりました。まず、日本語で読んでいることもあり、場所が日本なこともあり、頭の中が完全にNYを離れるので、本を離れた時の違和感は不思議な感じがあります。それに加えて村上春樹ワールドから現実に戻るのにも、よいしょ、とひとつ大きなハードルを飛び越えなければならないようなものです。
それは1984年に起こることなのですが、何故1Q84なのか、これはご興味をお持ちになられましたら是非小説をお読みください。ほぼ、延べ日数2日間で読破をした私は、イマイチまだよく咀嚼ができていなく、まだまだこの物語について、感想にしてもナンにしてもまだまだ語ることはできません。もう少し時間を明けた後に、じっくりと読み直してみようと思います。え~、1984というタイトルはもちろんジョージ・オーウェルの書いた有名な小説のタイトルです。ジョージ・オーウェルは未来として1984を書き、村上春樹は過去を現在として1Q84を書いた、らしいです。書評によると。
物語はおいておいて、1984年は25年前(電卓を使わなくっちゃなりませんでした。情けない。。。)です。25年前のことなんてまだ記憶がないです、とおっしゃる弊社の社員もいる中、私は25年前はしっかり人間になっていましたから、一体25年前には何が起きたのだろうと考えてみました。自分の個人的なこと、そうそう、大学の先輩にものすごく片思いをしたなぁ、とか、違った、違った。それはその次の年のこと、東京で一人暮らしを始めてお風呂屋さんで倒れちゃったなぁとか、そんなことは次々と思い出すのですが、この小説からはなんとなくオウム真理教の事件が彷彿とされるものがあるのですが、社会的なできごとがはっきりと思い出されない。確かオウムはもっと後のはずだったし。。。で、今はグーグルなる便利なものがありますから、調べてみました。
で、結果が以下のとおりです。
グリコ・森永事件-あった、あった。そんなことがありました。あれから、グリコの製品のパッケージがとても厳重なものになったのでした。はい。
長野県西武地震-そうそう。がけ崩れでそういえば小さな村がほとんど土砂で埋まってしまいたくさんの方が犠牲になられたのでした。ご冥福をお祈りします。
有明鉱坑内火災-う~~~ん。あまり覚えていませんが、内容から言ってかなり悲惨な事故です。犠牲者の方のご冥福をお祈りします。
新札発行-今はすっかり見慣れた1万円札、5千円札、千円札が、この年に新しくなったようです。なんだか子供銀行のお札のように見えたのを記憶しています。やっぱり聖徳太子じゃないとお金に重みがないと感じたものです。。。
東京証券取引所一部のダウ平均株価が1万円を突破-全然記憶にありませんが、バブリーな時代の始まり、というわけですね。25年後に100年に一度の不景気を味わうことになるとは誰が予測をしたでしょう?バブルの時代を私は生きましたが、ちなみにあまりバブルの恩恵を受けていませんが、今回の不景気は辛いです。。。
新商品 携帯用CDプレーヤーディスクマン「D-50」(ソニー、49800円!)-CDジャケットを4枚重ねた大きさで1号機の1/3の価格だったところから大ヒットしたそうです。
流行語-「くれない族」「ピーターパン症候群」「普通のおばさん」
有名人の結婚-夏目雅子さん(綺麗な方でした!)と伊集院静氏
テレビ-NHKが逮捕者、被害者を呼び捨てにしないことを決定。
テレビコマーシャル-「私はこれで会社を辞めました。」(禁煙パイポ)
日本の映画ベスト3- 1位「お葬式」2位「Wの悲劇」3位「瀬戸内少年野球団」…ちなみに7位は「風の谷のナウシカ」でした。
ヒット曲-チェッカーズ「涙のリクエスト」
。。。もういいでしょう。なんだか面白くなってとまらなくなっただけです。このブログを楽しんでくださった方はどのくらいいらっしゃるかなぁ。。。全然わからない方々、是非グーグルをして昔の日本を楽しんでみてください。グーグルみたいな便利なものがあると、記憶は必要なくなっていきますね。少し怖いような寂しいような気がするのは、やっぱり1984年を思い出すことのできるジェネレーションの人間だから、でしょうか。。。
((大矢))