如何お過ごしでしょうか。木村ボストンです。
いやー9月ですね。9月!?
なんて去年と同じ事を書いているわけですが、毎年同じ事を感じるのでしょうがないです。
短い夏の終わりと共に、ニューイングランド地方の木々は早くも紅く衣替えを始めています。
一方で季節関係なく一年中真紅に輝く集団がボストンには存在します。
ボストン・レッドソックスのファン。
彼等彼女等の熱狂振りは噂には聞いていましたが、実際には噂通りというか噂以上というか。こちとら何が腹立つって、仕事終わって疲れて駅のホームで電車待ってて、やっと電車が来たと思ったら、電車はレッドソックスファンで満員御礼状態となっている。
試合が終わったばっかりなんですね。
しょうがないので1本見送ると、次の電車もその次の電車も鮒寿司みたいにみっちみちとなっています。
今となってはそんなシチュエイションに出くわした際の諦め方も上手になりましたが、最初の内は本当に驚いたものです。
まあでもいつまでも傍観者でいるわけにもいかないので、先日ついに行ってきました。レッドソックスの聖地・フェンウェイパークへ。
野球狂いのアクタス社長は、「フェンウェイは今まで見たボールパークで最も素晴らしかった」という内容の事を言っていましたが、私も同感です。球場内に足を踏み入れた瞬間に私を包み込んだ雰囲気は、今まで経験した事の無いものでした。
一言で伝えるとするならば、「温かい」これが一番しっくりきます。
間違いなくファンが長い年月をかけて支えてきたチームであり球場である事を実感しました。
「レッドソックスファンは自分の家が火事になった時とフェンウェイパークが撤去された時、どちらをより悲しむだろうか」なんてふと考えてしまったくらいです。
ゲーム自体はボストンの一方的なゲームで、4人もいる日本人選手を1人も観る事はできませんでしたが、順調なフェンウェイパークデビューとなりました。
試合後球場の周りには最後まで何か買わせようと、応援グッズを売り飛ばす土産屋がカマキリの巣から孵ったかのように辺り一面に軒を連ねていました。
ある店で売っていたTシャツにはこのような一文が。
「2つのチームを応援しようぜ。1つはレッドソックス。もう1つはヤンキースをやっつけたチーム。」
熱いプレイオフシーズンはもうすぐです。
*************************
確かにフェンウエイは素晴らしい球場だと言いましたが、私はヤンキースファンですので、念のため....。ボストン出張の度にいやな思いをしております。 鈴木