2009-10-13
話題と言えば、やっぱりオバマ大統領のノーベル平和賞受賞でしょう。このことについて色々と重みのあることでもを書いて、少しは私も松浦女史のようにカッコイー文章を書きたいものの、やはり私の脳みそのレベルでは、素晴らしい!、くらいしか書くことができないので、素晴らしい!で辞めておき、違うことを書くことにしました。
考えてみると、私はよく「素晴らしい!」という言葉を発します。最近、この言葉が私の意識の底にすりこまれた要因を再確認しました。
皆さんは「王様のレストラン」というテレビドラマをご覧になったことがありますか?好きなテレビ番組のトップ3を聞かれたら、必ずこの番組は挙げること間違いなし。1995年にフジテレビが放送した三谷幸喜氏の脚本によるコメディーですが、日本のアマゾンドットコムのDVDの宣伝頁によると、あらすじは以下のとおりです。
1995年にフジテレビ系で放映された、三谷幸喜脚本による群衆ドラマ。落ちぶれたフレンチ・レストランを、かつてその店に勤めていたギャルソンが立て直す物語。
主人公である伝説のギャルソン・千石を演じる松本幸四郎は、「黄金の日々」以来のTVドラマ・レギュラー出演となるが、三谷のシナリオが彼のキャラを巧みに捉え、絶妙な存在感と味わいを見せる。とりわけ8話後半におけるシェフ・しずか(山口智子)との語らいは、秀逸な大人のラブ・シーンとして長く記憶に残るだろう。千石をとりまく登場人物たちも個性派ぞろいだが、強調しておきたいのは西村雅彦、白井晃、梶原善、伊藤俊人といった小劇場出身の俳優たちの活躍ぶりである。三谷シナリオのツボを心得た彼らの演技がこの群衆劇を成功に導いたと言ってもいい。そんな小劇団系俳優たちに混ざって、筒井道隆、山口智子、鈴木京香といった若手俳優、お笑い出身の田口浩正、地味ながら味のあるバイプレイヤー・小野武彦といった面々の個性が全面的に開花。第1話放映後、他局のドラマ関係者が「シナリオ、演出、俳優、すべてが完璧」と白旗を揚げたというエピソードも残る、まさしく伝説のTVドラマ。
最近、9年ぶりにコンピューターを買い換えたおかげで、世の中はすっかり進んでいることを学び、なんでもインターネットで色々なものが身近に手に入ることにすっかりハマッテいる私ですが、「王様のレストラン」、久しぶりに堪能しました。とにかく、ひとこと、素晴らしい!このドラマをよくご存知の方も多いと思いますから私が敢えて申し上げるまでもないのですが、このドラマをご覧になったことのない若年層の皆様のために解説いたしますと、この千石さんが、素晴らしいものを素晴らしいと認めると、素晴らしい!とおっしゃるのです。松本幸四郎さんの姿勢のよさとカッコよさも手伝って、この素晴らしい!がコミカルではあるものの、じ~~~んと心にしみるんですよ。素晴らしいものを素晴らしいと声に出して認めること、これ、大切じゃないでしょうか。ね。
この王様のレストラン、かつて一流フレンチレストランだったベル・エキップがすっかりと落ちぶれたレストランになってしまったところに、新しいオーナーとともに伝説のギャルソンが帰ってきて、再び一流のレストランへに成長していくお話しですが、一流である、ということ、一流になる、ということ、仕事に対する姿勢のこと、職場の仲間のこと、本当に大切なことは何か、ということ。大切なことが盛りだくさんなお話しです。とてもお茶目なお話しですから、ご存知のない方は是非、ご覧になってみてください。きっと、暫くの間は。素晴らしい!を連呼する自分に気づくはずです。http://www.veoh.com/collection/KingRestaurant/watch/v6377699xg5jW58h
一流って言ったって色々あるでしょ、とのシェフの一言で千石さんはベル・エキップを再び去ってしまいます。私も仕事をしているからにはいつも一流の仕事をしたいと思っています。一流の仲間と一流のビジネスを目指したいと思っています。でも、その一流の意味をよく考えなければ、手にしたものの代わりに失ったものはあまりにも大きすぎる、ということになるのかもしれません。
さて、オバマ大統領のノーベル平和賞の話に戻りますが、素晴らしい!本当に素晴らしい!と思います。今、たくさんの批判的な声があがっているアメリカですが、アメリカ人にも王様のレストランを観てもらいたいものです。
素晴らしい!
((大矢))