2010-01-10
皆様、こんにちは。
コンサルタントの奥村です。
昨年末に日本から父がニューヨークにやってきました。
2年半ぶりの再会だったのですが、あいかわらず元気で楽天的なオーラを出している父を見て、変わらないなぁとププッと笑いながらも、嬉しくて、改めて家族っていいなぁと感じる事ができた素敵な一週間でした。
ひさしぶりに会っても変わらないなぁ、と思っていたのですが、びっくりした事もありました。昔から根は楽天家ですが、昔は九州男児・頑固という言葉がぴったりの厳格だった父。(あまり書くと怒られるかもしれないのでこのくらいで、、)そんな父が最近母と一緒に心理学のセミナーに参加しているそうなんです。NY滞在中には、セミナーの内容を楽しそうに説明してくれるほど。
その中で印象的だった話しが、「Listen」と「Hear」の違い。
インターネットの辞書で調べてみたら、以下のような答えがでてきました。
Listen - make conscious effort to hear: to concentrate on hearing somebody or something (意識して聞く)
Hear - perceive sounds: to perceive or be able to perceive sound(意識しなくても聞こえる)
Listen =「意識して聞く」という事は、内容を理解するように意識・集中して聞き、その結果として、適した反応・回答を出すという事だと思います。基本的な事ですが、このListenが出来ていない人がたくさんいるそうです。確かに私も話を聞きながら、考え事をしたり、難しい内容だとどうしても集中できなかったり、という事があります。父が参加しているセミナーでは、グループに分かれて、聞き上手になれるように意識するという練習をしているとの事。長いつきあいの友人や家族という気の知れた仲であればあるほど、Hearになりがちで、それが積み重なって関係性が崩れるなんて事もよくあるそうです。
パナソニックの創設者、松下幸之助さんは、「素直な心になりましょう。素直になればものの本質が見えるようになる。」と仰ってます。けれども、大人になればなるほど、そう簡単に素直にはなれません。そこで、松下さんは、朝起きたら、素直な心になるということを日々心に念じ、それを30年続けたそうです。例えばスポーツと同じで、何度も続ければ上手下手はあるものの、素直な心になり、物事の実相がわかるようになったそうです。
同じように、聞き上手になるには、意識をする事、そして継続する訓練をする事、が大切なんだと思います。分かってはいても、実際に自分が出来ているかは違いますよね。幼い頃よく親に注意をされて、「分かった分かった」と返事をしてましたが、実際に出来てはいなかったケースが多かったなぁ、とふと思い出しました。今後は自分を見つめなおして、意識して自分磨きをしていくよう頑張る事を新年の目標にしたいと思います。
アクタス
奥村真知子