2010-01-18
アメリカでの先週の主な話題といえば、
タヒチでのマグニチュード7の地震と、その被害の膨大さについて。
タヒチは西半球で最も貧しい国の一つとされ、
メリーランド州ほどの小さな島で人口870万人。
そして人口の3分の1にあたる300万人が被害を受けていると
報告されています。
そして被災地の建物の殆どが無保険との事、
復興にも時間がかかるのではないでしょうか。
逆に保険会社が被る経済的な被害は、殆ど無いとも報道されていますが。。
オバマ政権は早急に1億ドルの救援予算を打ち出しただけでなく、
救援物資と救援部隊を即座に送り出していますが、
本日付けのロイターに
“ベネズエラのチャベス大統領は、米国政府は地震を口実に、
ハイチを占領しようとしているなどと非難した”
という記事が載っていました。
受取り方次第とは、米国のハラスメントの法則ではないですが、
こういった非常事態でさえ、色々な利害関係が出てくる
国際関係の難しさを考えさせられるのでした。
そんな中、最近お話をする機会があったジャーナリストの方が、
“世界で鳩山政権への不信感が募りつつある”と
言われていた事を、思い出しました。
国際関係でやってはいけない地雷を踏んでいるようで、
生徒会のようなアマチュアさ加減を露呈しており、
国際社会の中でも信用を取り戻すには、かなり時間がかかるでしょう
との事でした。
以前“脱官僚について”と題したブログを書いた事がありましたが、
あまりにもそれを強調しすぎるあまり、
その道のプロフェッショナルである官僚との関係が
ギクシャクし全く機能していないとも。
そのため出てくる政策も一貫性が無く、今ひとつのようです。
期待をされていた新政権だけに残念で、
未曾有の大不況の中だからこそ、強力なリーダーシップが必要ですが、
その鳩山政権が舵取りをしている日本が、どこに向かっていくのか、
不安に感じてしまう今日この頃なのでした。。ガンバレ、日本!
松浦