2010-04-12
2001年にゴールドマン・サックスのレポートで使われて以来、
「BRICs」と呼ばれて久しい新興国。
その中でも、中国の勢いが著しいようです。
企業の動向を見ても、2004年にはIBMのPC部門をレノボが買収。
近い内に中国自動車大手がボルボを買収する予定など、
「世界の工場」の地位を確実に築いています。
今月号のフォーチュン・マガジンにルーベンシュタイン・デイビッド氏の
インタビュー記事が載っていました。
世界的なプライベート・エクイティー・ファームの創設者の1人で、
カーター元大統領のアドバイザーを経験したことがある人物です。
中国が世界で最も魅力的な投資先の一つとしています。
そして、インドとブラジルも面白いマーケットだそう。
2035年には米国そしてインドを超え、
中国が世界で最大の経済大国になっているだろうと予測しています。
米国経済の70%は個人消費に頼っている一方で、中国は30%のみで、
これから延びる可能性が高いようです。
そして、経済の伸び率も米国が2-3%なのに対し、
中国は8-10%と圧倒的です。
これからは、断然中国という事でしょうか。
優秀な中国人は米国にいるよりも
中国の方がチャンスが大きいと自国に戻っており、
共産党政権の現状維持は、時間の問題と聞いた事があります。
中国ではミドル階級層も徐々に増えており、
そして韓国メーカーはそのミドル階級を対象とした商品の開発に
取り組んで久しいようです。
一方で日系メーカーの十八番は、良い商品を高く売る事で、
そのマーケットでは、かなり出遅れているそうです。
少し前の日経新聞の記事にも“内にこもるな日本人”と題した
記事が一面に掲載されていましたが、グローバル化が進む世界で、
そしてバランスが変っているアジアで、
日本はどのポジショニングを取っていくのか。
とっても気になるところです。。。
松浦