2010-07-07
♪♪♪Might as well face it, you're addicted to love...♪♪
頭の中に渋いブリティッシュイングリッシュの男性の歌声が流れてこられた方、またはジャケットなしのビジネススーツ姿の渋めの男性が、背の高いスタイルの超素晴らしい同じ黒のミニドレスを身にまとってギターを抱えた同じ髪型に同じメークのシックに踊る数名のモデルをバックにスタンドマイクの前で渋く歌う姿を思い浮かべた方々。そんな皆さんは私と同年代にロックがイキイキと生きていた素晴らしい時代を堪能した世代の方々なはず!
へ?誰の歌?とおっしゃっておられる方々のために、解説を。これは1986年にロバート・パーマーというロック界きってのシブシブアーティストが大ヒットさせた曲でAddicted to Loveといいいます。
なんと、ウィキペディアにこの曲の解説ページがありました。すごい。
それだけフェノメノンだったわけですね、この曲は。歌が、というよりもビデオのイメージかもしれませんけれど。YouTubeでご覧になることもできますので、ご興味があれば、ご覧ください。
ウィッキーによりますと、私も初めて知りましたが、この曲は最初はチャカ・カーンとのデュエット曲になるはずだったそうなのですが、当時のチャカ・カーンの所属するレコードレーベルがロバート・パーマーの所属するレコードレーベルでのアーティスト活動を許可しなかったため、ロバート・パーマーのソロソングとしてレコーディングされることになり、大ヒットをした、というわけです。そういう事情ではあるものの、この曲が収められているアルバムのレコードノートにはチャカ・カーンの名前がボーカルアレンジとして載っているのだそうです。へぇ~え~。。。チャカ・カーンって誰?とかおっしゃっておられる皆様も数多くいらっしゃると思いますが、音楽が素敵でイキイキとしていた時代もあったのです。
ロバート・パーマーは2003年にハートアタックで54歳の若さで亡くなりました。彼がAddicted to Loveな人生を過ごした結果、ハートが持ちこたえられなくなってブロークンになったのかどうかはわかりませんが、54歳でハートアタックで旅立つのは、60歳を超えたミック・ジャガーがいまだにロックの王様として君臨していることを考えるとあまりにも早すぎる旅立ちでした。いつもシックなイデタチでロック界のベストドレッサーと言われたロバート・パーマーでしたから、当然Addicted to Loveな人生だったのではないかと思いますが。
ロバート・パーマーがそのことを知っていたかどうかは別として、実際に人はAddicted to Loveになるのだそうです。恋愛依存症、といった病気のことではありません。それは心の病気。これは脳の反応のお話しです。最近の実験で、別れた恋人の写真を見せられた被試験者の脳は麻薬中毒者と同じ症状を起こすのだそうです。そんなことが今朝のニュースでちらっと話題になっていました。この実験が正しいのか信憑性があるのかはわかりませんが。
麻薬中毒の気分はわかりませんが、昔大好きだった人の写真を今見せられたらどんな気分になるかは想像がつくものです。写真を見なくても、こんなことを書いているだけでその人の顔が頭に浮かんで、とても幸せなようなでも切ないような気持ちがします。(今、誰の顔が頭に浮かびましたか?)しませんか?もし、こんなわけのわからない幸せな気分が麻薬が脳にもたらす症状なら、やめられなくなる気持ちがわからないでもないかなぁ。。。
結局、脳は、前回のチョコレートの効能のお話ではないですが、超高性能のコンピューターとは言え、だまされやすく脆いモノなのでしょうか。
同じ症状でも、Addicted to Loveの症状なら脳を破壊することもないので、幸せ~な気持ちだけが産物ならそれもいいのかも。昔大好きだった人に中毒でいられるのもいいことなのかも。辛いことから逃避したい時の薬なのかもしれません。
だから脳は甘いチョコレートや甘い思い出に選択してだまされるのかもしれませんね。やっぱり脳は超高性能のコンピューターです。
願わくば皆さんが今のパートナーに中毒でありますように!
((大矢))