2010-09-08
Zumba Danceってご存知ですか。1999年代にコロンビアのAlberto "Beto" Perezさんというコリオグラファー(Shakiraのコリオグラフィーなどで有名)が始めたダンスを使ったフィットネスプログラムです。ラテンミュージックをメインにしたアップテンポなインターナショナルミュージックにのせてのエクササイズだそうです。
本来そう活動的ではなく、ともすれば週末は猫2匹とベッドでごろごろしながら本を読んだり映画を観たりして過ごしがちな私なので、暫くジム通いもさぼっていたのですけれど、時々やってくる、「こんなことじゃいけない!」という反省と発作のような突発的な前向きな姿勢の波に押されて何か新しいことを始めようとマタマタ思い立ったのが1ヵ月半ほど前。で、今回の発作の副産物がZumba Danceです。
毎週火曜日の夜のクラスに参加。昨日で5回目、5週間続いております。自慢じゃないですけれど、リズム感はほとんどなし、反射神経は大いに鈍く、身のこなしも重い私です。そんな、ラテンのリズムなんて体の中に存在するものでもなく、初めてのクラスに出かけた日は恥ずかしいなぁ、という気持ちでいっぱいだったのですけれど、いざクラスが開始すると、インストラクターの動きを目で追って、理解をし、それを足に伝達することで精一杯。足だけでなく、手の動きなんかがついてくるのでさらにさらに精一杯。たこ踊りそのもの、ですけれど、人目を気にしている暇もなく、そして、まわりの人たちだってそんなに上手じゃないことに気がつくと気持ちは楽なものです。その後は、とにかく必死に足を動かし、手を動かし、をしているうちに1時間が終了。びっくりするほど汗をかき、その上、楽しい、のひとこと。クラスが終わって、自分が笑顔であることに気がつきました。
その昔、エアロビクスが流行り、私もレオタードなんて買っちゃったりして暫くやってましたけど、エアロビクスより、ズンバはもっと楽しいです。ひとつひとつの動きがエアロビクスよりもっと"楽しい"のです。昨日は5回目、少し足の動きも手の動きも音楽にもついていけるようになり、途中でインストラクターが発する奇声も一緒に発することができるようになり、途中で楽しくて仕方なく、顔もニコニコしっぱなしです。手や足の動きを追うのに必死で、他には何も考えられないですから、1時間、ピュアな楽しい時間、これ、素敵なことです。
2年ほどやってませんが、ヨガをやっていた時も、似たような感じでした。ただ、ヨガとズンバの決定的に違うところはヨガは苦しい感情の中での満足感、ズンバは楽しい感情の中の満足感、というところでしょうか。体のガチガチな私はヨガの全てのポーズが苦しかったですけれど、妙にその苦しさの中に満足感と達成感があり、これがやめられない快感なのです。ズンパのピュアな楽しい!という感情にも私は似た快感を見つけています。インド人の人生観とコロンビア人の人生観が対極にある、ということでしょうか。でも結局対極にあるものはイコールなのかもしれません。
最近、"Invictus"という映画をやっとネットフリックスして観ました。Clint Eastwoodという人が有能なストーリーテラーであることを再度実感した映画でしたが、Nelson Mandelaという人のすごさ、偉大さを再認識し、大感動。黒人大統領が誕生したものの国民をひとつにまとめ新しい国を作るには国民をインスパイアーさせなければいけない。リーダーは人をインスパイアーさせることができる人物でなければいけない。インスパイアーされた人間のできることの可能性は無限大に大きいのだ、というのがこの映画のメッセージだったと思います。
それから、なんとなくいつもINSPIREという言葉が心の中にあります。私は何にインスパイアーされているのだろう。人をインスパイアーさせるのはナンなのだろう。私には人をインスパイアーさせることができるのだろうか。そんなことをなんとなく考えています。
とりあえず、5週続けて通っているズンパダンスに私はインスパイアーされているのは事実です。ズンバダンス、楽しいですよ!お勧めです。。。そんな話しを先週の土曜日に髪を切りに行った時にスタイリストの人に話したら、そのヘアーサロンでも流行っているって言ってました。でも、女性ばっかりなんだって?(私のスタイリストは男性です。)と言われ、よく考えてみたら、私もクラスで男性を見かけたのは一人だけだなぁ、って気がつきました。。。
ズンバで私にとって何よりも難しいのは腰のくねくね。ラテンダンスになくてはならないセクシー(?)な動きだと思いますが、これが難しい。最近よく家で鏡の前に立って腰を動かす練習をしてますが、そんな私をうちの猫がへ~んな顔をして見つめています。さて、もうそろそろ帰ってご飯をあげなくっちゃ、です。
((大矢))