2010-10-04
今日はちょっとマジメな話題です。
日本では、尖閣諸島問題が大変なことになっています。
インターネットやTVでこのニュースをよく目にしますが、中国側はもちろん、
日本側でさえも、知識人とよばれる人を筆頭に、たくさんの人たちが、
相手政府の横暴を訴え、自国政府のだらしなさを嘆き、
ナショナリズムについて強く訴えています。
日本も中国も尖閣諸島をわが国の領土であると言い合っています。
その背景にはものすごい量の海底資源があるといわれているからでしょう。
では、日本国民も中国国民も本当に歴史的背景を
きちんと把握している人はどれぐらいいるのでしょうか?
ちなみに日本人のどれぐらいの人達が今まで、
尖閣諸島という島を日本国として認識していたのでしょうか?
小学校で習いましたかね?少なくとも私は記憶にありません。
これが沖縄本島だったらすごく理解出来るのですが、いかがなものでしょうか?
尖閣諸島が歴史的に見ても、日本国有の領土であるという事は、
私たちの大多数が、マスコミを通じて知っているorそう信じているにすぎません。
同じように中国でもマスコミを通じて報じられている事でしょう。
(もちろん、メディア規制のある中国とは比較にならないとは思いますが。)
そして、この問題をTVやインターネットで見ていると、
ものすごい数の人々の怒りや興奮状態に少し怖さを感じます。
戦争ってこうして起こるのかなあ~とつくづく感じてしまいます。
その昔、ナチス・ドイツ、あのヒットラーという人物は、民主主義政治の下、
当時のドイツ国民から圧倒的な支持を受けて誕生しています。
国会議事堂放火事件をきっかけに、国民を煽り、戦争へと
突き進むことになったのです。
最近では、アメリカの同時多発テロが近い例かもしれません。
9.11をきっかけにテロとの戦いという大義名分ができ、
アメリカ国民の圧倒的な支持の下、なぜかイラクに攻め込みました。
どちらにも共通している事は、政府の扇動があったにせよ、
「国民の興奮と怒り」です。
正しい歴史観というのはこの時代だからこそ本当に大切であり、
また難しくもあります。
又、ニュースの正確性とそれに対する冷静な判断も大切ですね。
情報が氾濫する時代だからこそ、情報をきちんと取捨選択し、
自分をしっかりと持ち、正しい判断をしていきたいものです。
これ以上戦争が起きないためにも....。
鈴木