2011-02-07
以前にも何度か書いたことがあるかと思いますが、私はフットボールファンです。ヨーロッパのフットボール、つまりサッカーも、アメリカのフットボール、つまりアメフトも大好きですが、このアメフトに関して申しあげますと、なかなか私のまわりの日本人の方々でアメフトをお好きな方がいらっしゃらなく、ヤンキースだメッツだと野球だとお話しも盛り上がるのでしょうが、NYジャイアンツファンの私はジャイアンツが勝った後の月曜日のウキウキした気持ちや、ジャイアンツが負けた後の月曜日のブルーな気持ちを分かち合える人がすぐそばにいなく、ちょっと寂しい思いです。
アメフトのシーズンはもちろんスーパーボールが締めくくり。今年のNYジャイアンツは盛り上がる試合もたくさんあったのですが、なんと言っても安定した強さや脅威を感じさせる強いものに欠けており、一時は地区でトップを張っていたものの、肝心なところで踏ん張りきれず、結局プレーオフに出場できず、という悲しい結果でシーズンを終了。
アメフトの難しく面白いところは、完璧にチームプレーなスポーツだ、というところでしょう。誰もが注目するのは花形Quarter Backですね。NYジャイアンツの場合、イーライ・マニング君です。私がジャイアンツにハマッテしまったというのも、このイーライ君の成長振りがきっかけです。2007年のスーパーボール。必至にプレーオフを勝ち抜いてスーパーボールに到着したジャイアンツとシーズン、プレーオフを通して負けなしでやってきたNew Englandペイトリオッツ。パッツ、という愛称で呼ばれているこのチームのQBはアメフトに興味がない人でもご存知かもしれない、トム・ブレーディー。私はいけ好かない奴だと思っておりますが、非常に優れたQBであることに間違いはありません。当時のイーライ君はなんとなくいつも泣き出しそうな自信のなさそうな顔つきで、大丈夫かな、この子、って試合を観るたびに本当にドキドキしましたが、あの年のプレーオフのジャイアンツは凄かったです。そしてひとつひとつの苦戦を勝ち抜くたびにイーライ君の目つきがしっかりとしてきたんですよねぇ。そしてスーパーボール。スーパーボール前のニューヨーク・マガジンにはトム・ブレーディーとイーライ君を比較検証する特集頁が載り、締めくくりは、ニューヨークはイーライでいくしかないんだよねぇ。。。っていうなんとも悲観的な、そしてかなりイーライ君に失礼なお言葉。長くなっちゃいました。失礼。結果的にスーパーボールに勝ったのはジャイアンツでした!QBだけよくてもだめ。QBの出すボールをゴールに持っていける人達が必要なんです。でもって、その人達がタッチダウンできるように、相手のチームのディフェンスを抑え、QBがやられないように守るボールを触ることのないお相撲さんのような人達も必要なんです。ボディーガードみたいなものですね。そしてオフェンスがよくてもディフェンスが悪ければお話しにならない。本当にちょっとしたことが試合を左右し、試合の流れを変える、本当にハラハラドキドキするゲームです。だから、普通に考えれば勝てそうにないチームが思いっきり一流チームに勝っちゃったりするんです。
今シーズンも昨日のスーパーボールで終了しました。ピッツバーグ対グリーンベイ。試合をたくさん観るようになると、そのチームの選手のクォリティーはよくわかるようになります。ニューイングランドやダラス、イーライ君のお兄ちゃんが率いるインディアナ。。。天才と呼ばれる光QBがいてオフェンスにもディフェンスにも才能のある選手も居て、でも彼らがスーパーボールに出場できるわけではないのです。私の中でのヨワッチイ代名詞、シooルがプレーオフに残ってたりしたのです。
というわけで、アメフトから学ぶものは大きいのです。数人のスーパースターを抱える組織より、チームワークがよくチーム全体が同じ気持ちで同じ方向に突進できるチームに可能性が大いにあるのです。だからアメフトは面白い。そしてそのチームを率いるリーダーの手腕が大きく問われるゲームです。チームワークが大切だから、です。どんなチームにもスーパーボールを勝つ可能性はあるのです。
昨日はチームの力関係で言えばどう見積もってもピッツバーグが有利でした。経験豊富で近年に数度もスーパーボールチャンピオンの経験をしているピッツバーグ。それに対するのはチーズヘッドのグリーンペイ。チーズヘッドですよぉ。チーズヘッド。ジャイアンツが参加をしていないのでどちらが勝ってもよかったようなものですが、ピッツバーグのQBは私が"いけ好かない"QBのBig3と思っている3名のお一方。俄然、気持ちはパッカーズに。パッカーズは頑張りました!パッカーズのQBアーロン・ロジャーズ君。ばりばりテンパッてました。そして、天はやっぱり必死で頑張るチームに微笑むのでした。
こういうのをドラマって言うのではないでしょうか。これだからスポーツは素敵です。こういうドラマを目の当たりにすると、自分も何かができるような気持ちがしませんか?そしてスポーツの素敵なところは、どんなにひいきのチームがめちゃくちゃな成績で終わっても新しいシーズンがやってきて、またファンとしてもクリーンスタートを永遠に切ることができることです。
さて、これでまた秋までアメフトとはお別れです。どぉです、みなさん。面白そうなスポーツでしょ!是非来年は私と一緒にフットボールを堪能してみてください。私なんて、イーライ君のジャージを買ってしまおうかどうしようか、真剣に悩んでいます。。。
((大矢))