2011-09-06
マンハッタンにいると、街全体が忙しく、物事の流れが速いので、
時間が経つのも早く感じる為、ついつい”便宜性”をベースに
選択をしがちだと思います。
エクササイズ一つを取ってみても、テニスやゴルフは随分ご無沙汰しており、
最近はジムのトレッドミルでひたすら走り、ケージの中でクルクル走る
ネズミ達の気持ちが分かるような。。。
先週末は友人を訪ねコネチカットに行っていましたが、
幸い気持ちの良い天気に恵まれたので、思いっきりジョギングをしたのでした。
ジムの中でひたすら走るのとは違い、景色もどんどん変り、
清々しくエクササイズが出来たのですが、ふと気づいたのは、
中級から高級住宅地のどこでも、”Sale”の看板が立てられた家、
人がすまなくなった家は違った顔をしているのですぐに分かりますが、
ガランとした空家がいくつもある事です。
ダブルリセッションは免れたとは言われているものの、
まだまだ不況感が漂っているのを実感せざるを得ません。
失業率は以前高止まりの9.1%で、8月の雇用はゼロで1945年2月以来。
オバマ大統領が先週金曜日にミシガン州のデトロイトで演説をしましたが、
ここからが大統領にとっても正念場です。
そして、大統領の演説にも有りましたが、共和党は党を優先させる前に、
国民を優先するべきで、石油会社や裕福層を優遇するのと同じように、
それ以外の階級にも何かしらの保護があるべきだと思います。
もちろん財源の問題があるので簡単では有りませんが。
最近は電車の中や道端で、若いベッガーの数が増えている事が
とっても気になります。
いよいよ耐えられなくなった人々が、ホームレス化していっているようです。
先月末には、オバマ政権は失業率を下げる事に定評がある
プリンストン大学の教授を、新しい経済アドバイザーに登用しました。
税金の軽減をしながらも出費を抑えつつ、雇用主に対して人材の採用に
インセンティブを与えるなど、仕事を増やす事に力を入れていくようです。
何だかアメリカは大丈夫だろうかと不安になりつつも、
不況だからこそのチャンスもあるわけで、
オンライン上で高級品のサンプルセールを行っているGilt Groupなどは絶好調。
まだ設立されて3年半ですが、$1ビリオンの価値があるとして、
$148ミリオンの出資を受けましたが、
何とその半分は日本のソフトバンクからです。
日本の企業も円高をテコに、海外に投資している元気の良い会社もある訳で、
物事は捉えよう、ですね。
松浦