2011-09-13
2001年9月11日。
明るく晴れた空で、いつものような1日が始まるはずでした。
ところがテロリスト、al-Quadaによって一瞬にして2983名もの尊い生命が
失われ、世界は一変しました。
その衝撃の大きさにパールハーバーやケネディ暗殺が例えられました。
テロリストとの闘いが始まり、今尚イラクやアフガニスタンでの戦争は
続いています。
イスラム教徒はすべてテロリストに関係しているかのように思われ、
差別をはじめとする問題も増えました。
救助に駆けつけた、警察官や消防士などのその後の健康問題も
浮上しています。
ご存知のように、空港でのセキュリティーチェックは厳しくなり、それでも起こる
シューズ爆弾や日々進化する爆弾に対応する為、益々チェックの強化を
余儀なくされています。
まるでバス停にでも行くように、気楽に空港ゲートまで行けた
のんびりした時代ははるか昔です。
10年という歳月を経て、ツインタワーの跡地にメモリアルパークが作られ、
9/11のセレモニーと共にオープンしました。
御影石で囲まれた大きなプールの周りのプレートには、犠牲者の名前が
刻まれています。
今年は9月11日が日曜日だった為、セレモニーの中継をテレビで
ご覧になった方も多いかと思いますが、犠牲者の家族や関係者が、
その名前の上に紙を置き、上から鉛筆などでこすって名前を写し取っている
様子は、まるで突然に逝ってしまった故人の存在を形あるものとして
確かめるかのようでした。
セレモニーには現職のオバマ大統領とミッシェル夫人、9/11当時
大統領であった、ブッシュ大統領とローラ夫人が出席していましたが、
彼らの前には防弾ガラスが置かれ、警戒の物々しさを物語っていました。
メモリアルパークの直ぐ前に2013年完成予定の1World Trade Centerは、
104階建てとなる超高層で、崩壊してしまったツインタワーを教訓に、最新そして
最強の技術を駆使したガラスや骨組みのスチールが使用されているとのことで、
あらゆる意味でもテロリストとの闘いが行われています。
あるテレビの司会者が、パールハーバーやイラク、アフガニスタンの戦争でも
大きな犠牲が払われているがそれはアメリカの外で起こったことで、
9/11は米国内で起こったということでも、また別の意味があるというような
コメントを耳にしました。
アメリカという大国の懐の深さや、世界に影響を与える強国という揺ぎ無い
信念があるからこそのコメントと感じて、とても興味深いものでした。
実際グランドゼロ周辺の開発は、再び完璧な状態に戻すことによって、
テロには屈しないぞというアメリカのプライドを感じさせるものであります。
同じ日曜日、この日はGrandparents Dayだったそうです。
カーター大統領が、1979年にLabor Dayの後の最初の日曜日を
Grandparents Dayに制定をしたとのことです。
何十年後かにこの日を祝ってもらえるときには、
世界はどうなっているのでしょうか。
H. K.