2011-09-27
皆さんはRestaurant Impossibleというテレビ番組をご存知でしょうか。
私が最近はまっているテレビ番組で、毎週水曜日の夜にFood Networkで放映されているものです。
私は元来ものぐさな性格で、しかも母親にメッタヤタラと甘やかされて育ったせいであまり面倒見がよい人種ではありません。従って自分の面倒を見るのも結構メンドウクサイ。
会社のデスクは汚いですが、実はきれい好きなので、結構自宅のお掃除はしますが(朝のシャワーを浴びた後の浴槽及びバスルームのお掃除は毎朝の日課です。)、これもためると大変な努力をしなければならないのが面倒なので、少しの時にやってしまうよう自分を無理やり動かしている次第。
というわけで、お料理、という行為が本当に面倒で面倒でたまりません。
美味しいものを食べるのは大好きですが、美食家ではないので、とりあえず、さっと食べられるもので適当に美味しいものであればなんでもかまわない、というスタンスで食生活を送っており、そう言えば最近ちゃんとご飯を食べてないなぁ、と思うこともよくあります。
自慢じゃないですが、ある週末のこと。なんとなく疲れがたまっていて何をする気にもなれず寝て過ごしたのはよかったのですが、家には食べ物が全くないことに気がつきました。珍しいことにチョコレートのひとかけらもアイスクリームの一さじもなかったのです。(通常我が家ではこれは常備品。)どんどんひもじくなってきたものの、外にお買い物に行くべきか、なんとかこのひもじさを耐えるか、悩みに悩んだ末、もう一度食べられるものはないか探してみることに。で、見つかったのは母が数年前に遊びに来た時にお汁粉を作ってくれた残りの上新粉。上新粉はお米の粉ですから水で練ってパンケーキみたいに焼けばお餅みたいになるかなぁ、なんて想像を膨らませ、やってみたものの、これが全然お餅には化けてくれず、ひどく美味しくない変な代物ができあがる始末。そんな週末を過ごしたことのある人はそういないかと思います。あはははは。
でも、お料理番組を観るのは大好きです。おいしそうだなぁ、で終わりますけれど。
さて、お話しを本題に戻し、Restaurant Impossibleという番組のお話しをしましょう。
この番組はRobert Irvineというイギリス人のシェフが、アメリカ中のつぶれる寸前のレストランに出向き、2日間+1万ドルの予算でそのレストランを立て直す、というお話しです。
毎回、毎回、げげげ~って思うようなレストランが登場。げげげ~というほどではなくても、これはセンスがない内装だなぁ、とか、それは売れないでしょ、というようなお料理だったり、オーナーとスタッフの間がうまく行っていなかったり、とにかくどのレストランも問題と借金が山済みの状態、と
いうわけです。
シェフ・ロバートはいったい何か問題なのかを分析。いつも5点ほどのポイントをあげて、それぞれの問題点に体当たり。だいたい問題点はこんな感じです。
1.オーナーがリーダーシップをとっていない
2.メニューがオーガナイズされていない。
3・料理がまずい。死ぬほどまずそうな場合も多い。
4.内装 --- 時代にマッチしていない、お客さんを呼べない
5.プライシングがなっていない。---それじゃぁレストランビジネスはやっていけないぜ!
6.マーケティング---新しいお客さんを呼ぶにはどうしたらよいか???
個人のオーナーがやっているレストランばかりなので、何年もかけて自分の手で自分がよいと思って内装を手がけ、また、自分の作る料理に自信を持ってやってきたオーナーたちは、どんなにひどい
装でも(本当にひどい。。。)どんなにまずい料理でも、そう面と向かって批判されることに耐えられない人たちもおり、そこでまたまたドラマがあるのです。
いずれにしても、シェフ・ロバートは毎回、難題を解決。2日間で内装がすっかり素晴らしく変わることはもちろんのこと(しかも1万ドルしか使わない)まずい料理を一掃し、メニューを新しくし料理人たちを教育し、オーナーにリーダーシップをとるということを教え、マーケティングをして人集めをし、全てを整えて到着から2日後にグランド・オープニングをし、ハッピーエンディング、で終わる、という番組です。
その変貌ぶりにも目を見張るものの、私が毎回感心するのは、シェフ・ロバートのDELEGATION。レストランビジネスのプロで料理のプロで技術も知識もありながら、何よりも、そんな短期間のプロ
ジェクトの方向性をしっかりと自分で見据え頭の中でビックピクチャーをイメージしながら、それにそぐわないことには断固とした態度で対応し、決断をしていくリーダーシップ。本当に感心します。ビジネスに限らずだと思いますが、この番組を毎週みて思うことは、成功の影にあるのは、知識、経験そしてそれに培われたそのフィールドの動向に関する勘と強いリーダーシップ。そして変わっていく世の中と一緒に成長していくことのできる感性なんだと思います。
私はどちらかというと自分の小さな世界の幸せで満足しがちで、新しいことに食指を示さない傾向があり、いつまでも古いものややり方にこだわるところがなきにしもあらずだったと、反省をする今日このごろです。
というわけで、世の中の新しいことに目をむけようと思っている私が最近の話題で感動したお話しはLady Gagaがらみ。本当につい最近、ゲイの14歳の男の子がいじめに耐えられず自殺をしてしまいました。彼はLady Gagaのファンだったそうで、死ぬ前にLady Gagaにメールでさよならのメッセージを残したのですが、これを受け取ったLady Gagaはいじめの法律での取り締まりを誓ったそう。Lady Gagaという新しい存在の出現とどうしてここまで彼女が受け入れられているのかも、考えてみたいと思わずにはいられないストーリーです。そして、どうしてこうゲイの問題や人種問題はとだえないのでしょう。世の中考えることがいっぱいです。
よかったら、Food NetworkのRestaurant Impossible観てみてください。水曜日の夜東部時間で10時からの放映です!
とりとめのないお話しで失礼いたしました。
((大矢))