2011-12-05
先日ひさしぶりに映画館で映画を観ました。
ちょっと待てば、インターネットやネットフリックスで、簡単に自宅で映画鑑賞が出来るような便利な世の中になりましたが、やっぱり映画館で観る映画は違います。特等席の確保、映画が始まるまでのたわいもない会話、最新作の予告、そして、映画と言えばポップコーン!どうしてこんなに美味しいんでしょう!?夕食をたらふく食べて満足なはずなのに、なぜか映画館に行くと列に並んでいる私、、、(笑)
さてポップコーンはさておき、今回観た映画はというと、クリント・イーストウッド監督の「J.Edgar」。アメリカ連邦捜査局、そう、FBIの初代長官として、国政や社会全体に大きな影響を与えたことで知られる故John Edgar Hooverの生涯を描いた伝記映画です。28歳という若さで長官となり、アメリカ合衆国で最も長く政府機関の長を務めた人物で、また、指紋から犯人を特定するという方法を見いだしたことでも有名な人物です。警察やアクションものが好きな旦那に連れられ、あまり乗り気ではなかったのですが、観て良い意味でびっくりしました。想像していたようなドンパンする映画ではなく、主人公の葛藤や虚勢、主人公と彼を取り巻く人達との愛や葛藤を描いた人間ドラマだったのです。FBIの初代長官でありながら、同性愛者だったEdgar。彼が長官を務めた1920年代〜1970年代ではタブーであった同性愛者だという事を隠し続け、仕事では彼の右腕であり、プライベートではパートナーだった彼と共に生涯独身を貫いたEdgar。二人が年を重ねてから、一緒に過ごしている一時のシーンが、個人的には幸せそうで微笑ましくて、好きでした。過度な諜報活動、大統領のスキャンダルを握るなど、アメリカのダークな部分も映し出しつつ、FBIのトップに君臨していた頑固で厳しいEdgarの人間らしい部分を垣間見る事が出来た映画だったと思います。
そういえば、この映画はVeterans Dayの祝日から全米公開となっていました。最近同性愛者の入隊規制が撤廃されましたが、Veterans Dayと映画公開には何か関係があったのでしょうか。。。
映画を観てから数週間後の夕食時。急に旦那が、、、あ!!!と私のTシャツのバックプリントを見て叫びました。そこには、John Edgar Hooverという文字が書かれていたのです!8年も前にNYで買ったTシャツにそんな事が書かれているとは、、、、この映画を通して、8年越しにTシャツに書かれた文字の謎を解くこともできたのでした。
奥村真知子