2012-02-14
今日はバレンタインデー。
世界各地で愛を誓う日となっていますが、269年ローマ皇帝の迫害下で
殉教した聖ヴァレンティヌスに由来する記念日として、主に西方教会の
広がる地域において伝えられたとされています。
クリスマスがファミリーで祝う一方、バレンタインデーはカップルには
特別な日となっているようです。知人は“この日に旦那から何の
プレゼントもないなんてありえない。もしなければ離婚も考える。”と
息巻いていました。本気だとは思いませんが。
データによると、バレンタインデー用に35million以上のハート型ボックスの
チョコレートが購入され、2番目に多くのグリーティングカードが
送られるそうです。(1番目はクリスマス)
そしてU.S.男性の73%がバレンタインデーにお花を買い求めるとか。
バレンタインデーを含めた3日間でなんと89millionものバラ(ほとんどが赤)が売られる、もしくは配達されるそうです。
一方、バレンタインデーに15%のU.S.女性が自分自身にお花を送るとの
データもありました。誰からもプレゼントが贈られないということは、
かなり寂しく恥ずかしいと感じるからなのでしょうか。
韓国では4月14日にBlack dayとして、バレンタインデーにも
ホワイトデー(3月14日)にも縁のなかった男女が、黒い服をきて
チャジャンミョン(韓国風ジャージャー麺)を食べる日となっているそうです。
喜ぶ人がいる一方、バレンタインデーやホワイトデーに寂しい思いを
した人たちの傷心は、イベントが大きくなればなるほど計り知れないものに
なるようです。そんな中で、このBlack dayは、ひとりで寂しい気持ちを
味わうよりも参加することにより出会いへの期待感も持てて
健康的かもしれません。
なんと、サウジアラビアではバレンタインデーは違法行為とされていて、
全面禁止されているというのも驚きです。
近年に外国文化流入により、バレンタインデーが一般的に認知されましたが、
サウジアラビアの最高位の宗教指導者アブドルアジズ・アール=アッシャイフが
バレンタインデーはキリスト教の祝祭であり、アラーを崇拝するモスリムが
この祝祭を祝うことは許さないとの勧告や、宗教警察である勧善懲悪委員会も
イスラム教に反するとして、禁止措置に乗り出しているとのことです。
ところ変わればということですが、さて日本はというとご存知のとおり、
バレンタインデーは女性から男性にプレゼントを渡す日となっており、
クリスマスと同様、宗教的イベントとは関係なく、愛の告白日とともに、
“義理チョコ”に代表される贈答習慣に基づいて行われています。
バレンタインデーにはチョコレートの年間の消費量の2割程度が
消費されるとのことで、チョコレート会社にとっては、まさに贈答習慣を
後押しし、販促に力を注ぐ日となっています。
最近は、友チョコ(女性から女性に送る)、逆チョコ(男性から女性に送る
---本来の意味のはずですが)、ファミチョコ(義理チョコの一種で、
父親や兄弟に送る)、そして自分チョコ(特設売り場での試食目当てや、
輸入品や高級品などの珍しい商品を自らのために買い求める)まであるとか。
たとえ贈答習慣に基づいた行為といっても、本人があげたいと
思うならばよいのですが、“みんなと同じことをしなければいけない”
との半分脅迫的観念によって行われている場合は、精神的、経済的な負担は
計り知れません。
それは、ホワイトデーにお返しをしなければならないと考える男性側も
同じではないでしょうか。部下または同僚の女性社員からの義理チョコで、
高級レストランの夕食を期待されても。。。ですよね。
労働法の専門家によると、バレンタインデーまたはホワイトデーは
環境セクハラ(性別を理由に一定の義務を課し、本人の意に反する行為を強要)
になる可能性があるとのこと。
近い将来、法廷でバレンタインデーやホワイトデーの是非を争うことも
あるかもしれません。
とはいっても、東日本大震災後、“絆”がテーマだったこともあり、
今年のバレンタインデーはチョコレートの購入をする人が増えるのではと
予想されています。ちなみにチョコレートにかける出資総額平均予想は
3698.20円だそうです。
2月はペットのチョコレート中毒による保険請求件数がもっとも高い
とのことです。ついそこに置いたチョコレートを、いつの間にかペットが
口にして中毒になり、最悪の場合は死に至るとのことですので、
飼い主の方は十分気をつけてください。
悲喜こもごものバレンタインデーですが、
“ …, if a woman sees a robin on Valentine’s Day, she’ll marry a sailor; if she sees a sparrow, she’ll marry a poor man, and be happy; and if she sees a goldfinch, she’ll marry a millionaire and be very happy.”とのこと。(迷信だそうですが)
幸せの青い鳥ならぬ、goldfinchがどこに行けば見られるのか誰か教えてくれませんか。
H.K