ブログ

アーカイブ

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

12月ポジティブ人材ですか?ネガティブ(クール)人材ですか?12/16/2015 できたことリスト信じる者は、、、新聞記事から。。。11月11/23/2015 Bed Bath & BeyondPEANUTS上級会員のアマイ誘惑11/2/2015 SICARIO10月10/28/2015 水、私、幸せな気分10/20/15 選書の難しさ10/14/15 Apple PickingNew Girl9月キラキラの素カリブ海のお勧め伝える人たちGIVE & FORGETユニオンスクエアーのマーケット8月8/28/2015 NY NOW August 20157月Orange is New Black7/22/2015 U-12 Samurai Japanに見る育成の重要性7/15/15 「いかにも・・・」といった不自然な事件 その17/6/15 Actusの新サービス Executive Placement Service6月6/29/15 〇〇の達人6/24/2015 芽が出た06/17/15 女子サッカーワールドカップ2015 06/10/2015 AAが誇る地元愛 「 Ann Arbor Farmers Market」06/03/2015一日一食5月5/26/2015 春がきた♪5/18/2015 話題のケーキ屋さんへ行ってきました!5/12/2015  肉体改造!?05/06/2015 16年ぶりの桜4月4/29/2015 ある本4/22/2015 いつもと違うオールドスクールな旅4/12/2015 プロフェッショナル風に見せる中身のないプレゼン方法4/7/2015  「こんまりメソッド」って聞いたこと、ありますか?04/01/2015 運動3月03/25/2015 祝!デトロイト支店 新オフィス in AA03/18/15 グリーンスムージー断食のすゝめ2月初めまして!ニューヨークの冬の過ごし方2/12/15 本日最終日となります!2/4/2015 綺麗な街1月アンビリバボー!!1/21/2015 Project@Jabits Centerホットワイン祝 2年連続新年初のブログ担当

2014年

12月12/29/14 両親学級に行ってきました!12/23/14 ガサとゴソ12/15/14 今12/8/14 ウエブサイトが新しくなりました。12/3/2014 ポーラベア11月魅惑のMI Overview/原田魅惑のMIより参りました新参者原田、ご挨拶です11/12/14 初カナダ旅行10月10/29/2014 IQとEQ、からのAQ10/28/2014 ハロウィーン10/22/2014 アメリカで初のリンゴ狩り!10/14/2014 お気に入りレストラン その1AiOP (Art in Odd Places)9月シカゴマラソン完走への道 - 最終回アシマちゃんいろんな結婚式を振り返るテニスでドキドキLabor day Weekend8月2014年 World Cup ~私のMVP定期健診に行ってきましたいくつになっても「ワクワク」を忘れずに!シェアハウス7月祝!初JobログSubtlety by Kara WalkerEckhart Tolleアトランタ展示会シカゴマラソン完走への道 16月キャリアフォーラムにお越しいただきありがとうございました戦略と戦術?ティファニーブルーにがっかりジャパンフェスティバル2014 シカゴ5月雨男が年男シカゴ・カブス対ニューヨーク・ヤンキース2014年 World Cup のみどころ②言葉のパズル4月LIC Arts Open たまご Orchid 3月42.195Km Again,,,,,,,スタート地点にたどり着くまでも長い!!The Willpower Instinct 帰らない客Breaking Bad2月ソチオリンピックを終えて余裕のある大人2014年 World Cup のみどころ①閉じたら開く1月日本の領海に出現したSnoopy?ProjectHandstand温暖化なんて言わせない!DaiGo流、メンタリスト?

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2012-03-26
金融システムがつくり上げた不正取引トレーダーたち
最近、私の知人の勤務先である米系某会社のNY支店で、同社の凄腕トレーダーによる損失事件があり、「会社が危なくなってきたよ。家族にどう説明したら良いか分からない」とその知人がこみ上げる怒りをこらえきれず泣いて私に訴えていました。

損失を出したトレーダーXは、2010年以降から去年の暮れまで、コンピュータを駆使して自動売買を繰りかえす高速売買取引と呼ばれるアルゴリズム取引を活用して好成績で継続的に会社に利益を生んできた人物だったそうです。

2年前の「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる相場急落が起きて以来、米規制当局はアルゴリズム取引を手掛けるトレーダーの監視を厳重にしてきました。そのおかげもあり、トレーダーXの無許可の不正取引は発覚したものの、損失額は勿論、今後のスキャンダル問題の恐れ等もあり、近日中に知人の支店閉鎖が決まったという事でした。

仏銀ソシエテ・ジェネラルに銀行業界で史上最悪となる49億ユーロ(当時約71億6000万ドル)の損失をもたらしたトレーダーをはじめ、1995年に英ベアリングス銀行のシンガポール法人の 元トレーダーが8億ポンド(当時約約14億ドル)以上の損失を出し、同行を破綻させたニック・リーソン氏や大和銀行でNYの元国債トレーディング責任者として11年間未承認取引を続け損失を出した井口俊英氏も含め、皆、共通した気質があると英紙ファイナンシャル・タイムズの関係者は語っています。お金を失くした時点で、損失を認めたくない気持ちは誰でもありますが、上記で述べた人物たちはその意欲が極度にあり過ぎる傾向だと述べています。

ここで少し心理的な話をしましょう。次のような状況を考えて見て下さい。

A) 1000ドルを確実にもらえる
B) 50%の確率で2000ドルもらえるが、50%の確率で何ももらえない

この場合、あなたならどちらを選びますでしょうか。期待値は同じですが、多くの人たちはAの前者を選ぶでことでしょう。理由は、何ももらえないという後者のリスクを回避したいからです。

しかし既にお金を失っている状況では、

A) 1000ドルを確実に失う
B) 50%の確率で2000ドルを失うが、50%の確率で何も失わない

この場合、多くの人はBの後者を選ぶでしょう。理由は、50%の確率で何も失わないのなら、そのリスクをあえて取りたいと思うのが私達の心理だと、ノーベル経済学賞受賞者であるKahneman と Tverskyのプロスペクト理論で語られています。誰でもこのような心境に陥ることはあり得ますので、上記で述べたトレーダー達の気質を、私達は決して否定できるものではないことが分かりますよね。

不正取引トレーダーたちのもうひとつの共通する点は、雇用主が従業員に対して、不正行為がより起こりやすい職場環境を意図なくしてつくっていることだとある専門家は語っています。

自己の裁量で自由に設定することを認めさせたり、本社の監視の手が届かない海外支店で勤務させたりと、トレーダーたちは常に誘惑のある環境に向き合っていることは確かでしょう。

例えば、仏銀ソジェンのトレーダーのケースでは、事務部門からわずか2年前に移ってきた若手トレーダーが、主に欧州株価指数の先物で500億ユーロ(当時約720億ドル)近くものポジションを抱えたことにより、追証額(追加証拠金額)が巨額になっていた時期もあったそうです。もっとも不正が発覚した時点での損失は15億ユーロだったそうですが、抱えていたポジションを反対決済した結果、49億ユーロになったということでしたが、何故、ここまで巨額に膨れ上がるまで発覚しなかったのか色々と疑問が沸きます。

また私の知人の会社を閉鎖にまで陥れたトレーダーXも、会社の方針では日計り取引のみといわれていたにも関わらず、この人物は、その日のうちに決済せずに、翌日までポジションを持たせることを許されていたと知人は語っていました。

仏銀ソジェンのトレーダーにしても、トレーダーXにしても、雇用主側が不正行為の起こしやすい環境を提供していることは明確ですね。自分の部下を信頼するということと、任せきりや丸投げするということが異なる事を雇用主側は充分に理解するべきでしょうね。

会社の過剰な期待に応えるべく、追いこまれてしまい、結果、犯罪に手を染めるトレーダーたちこそ、金融システムがつくり上げた犠牲者そのものではないでしょうか。
M.A