2012-08-05
瞑想にはリラックス効果や免疫機能を高める効果が期待できるとよく耳にしますが、脳の神経回路の配線を繋ぎ直す効果もあるそうです。
会話するといった意識的な活動をしている時以外、例えばぼんやり物思いに耽っているような時にもしっかりと活動していて、しかも意識的な活動を行っている時の20倍ものエネルギーを消費しているとのこと。このような脳の夢想状態をデフォルト・モードと呼び、このベースラインの活動を示す領域はデフォルト・モード・ネットワーク (DMN) と名付けられ、記憶に関与したり、将来の出来事への準備に関わっているといわれています。またアルツハイマー病、うつ病、自閉症、また統合失調症において、DMNと重なる領域に異常が見られることから、DMNの異常と病気の関係も示唆されているとのことです。
最近の研究ではこのDMNと瞑想の関係がより明確になってきており、イェール大学の治療神経クリニックで行なわれた実験では、fMRI(MRIを用いて脳の「活動」を画像化する方法)で15年以上の経験を積んだ瞑想者10人と瞑想暦が無い13人の脳の活動を調べ、その結果、経験を積んだ瞑想者はDMNの活動が抑えられていることが明らかとなりました。
また彼らの脳では、たとえデフォルト・モードに入っていても、同時にものごとに集中するよう働きかけていることがこの実験で判明されました。つまり瞑想に馴染んだ人の脳は、自然と「配線をしなおす」メカニズムで働いているということが考えられます。
あるアトランタ州の小学校では、瞑想のプログラムを取り入れていて、それにより、生徒の授業態度は勿論、彼らの生活態度まで改善されたと保護者たちからかなりの好評を得ているそうです。
(リンク:http://abcnews.go.com/GMA/video/changing-brain-meditation-14249224)
瞑想の効果・効能は科学的にもなりつつあるこのご時世、NO COSTでSIMPLEにできるし、この際だから自らも瞑想を実践してみます!
M.A.