2012-09-29
気づいてみると、太陽の光に力がなくなり、
朝晩の空気も少しひんやりとしてきていて、
秋がすぐそこまでやってきている事を、つくづくと実感する
今日この頃です。皆様は夏休みは満喫されましたか?
私は5月末から6月の上旬に掛けて、長期でお休みを頂いたので、
8月には週末を使って、車でカナダのモントリオールに
行ってきました。
ヨーロッパ調でコンパクトにまとまった歴史ある町並み、
人は優しいし、食事も美味しい。大満足!の旅でした。
ところが、その帰り道・・・。
国境を無事超えられたのに、問題はコネチカットのニューヘブン駅から
電車(メトロノース)に乗って、スタンフォード駅に到着した時でした。
“緊急事態です。全員電車を降りて下さい!!!”
張り切った車掌さんの声が響いた時は、既に日曜日の夜9時過ぎ。
アナウンスによると、どうやらニューヨークとスタンフォード駅の間で、
木と電信柱が倒れ、線路を遮断しているということでした。
全ての電車がスタンフォードで運行を停止してしまった為、
駅には徐々に人が溢れ出し、警察官も姿を現し、完全な混乱状態。
駅員さんは状況を把握しきれないまま、クレーム対応に追われています。
隣の人たちと“Why now?”と文句を言っていましたが、
少し待ってみても、何も改善する様子は見られないため、
色々と調べ始めてみましたが、アムトラックも、もちろん不通。
何と、メインの高速道路も同じ理由で遮断状態の為、
高速バスも期待できない状態でした。
もちろん、皆がタクシー乗り場に長蛇の列を作り始め、
軽く1時間待ちと言われました。
とはいえ、結論からすると、午前12時過ぎには、無事帰宅できたのでした!
タクシーはマンハッタンまで最低160ドルと確認が取れた時点で、
山のように溢れている人の中から、マンハッタン(ウェストサイド)に
帰りたい人達3名を探し出し、その3名で手分けをして
何とか空いている流しのリムジンを見つけ出したのです。
もちろんメインの高速道路は使えないので、アイフォンのGPSを使って、
裏道や別の高速道路を駆使。
リムジンの運転手さんを含め、見も知らない5人で力をあわせて
帰ってきたので、マンハッタンに辿り着いたときには、
妙な連帯感も生まれ、ちょっとした感動でした。
そして後日。
もちろんメトロノースには返金をして欲しいと、スタンフォード駅で
貰ったクレームフォームを記入の上、グランド・セントラル駅の
カスタマーサービスに行きました。
ところが「証拠となるチケットが無いからダメ」と。
電車に乗ったと同時にチケットは車掌さんに渡しているため、
チケットが手許にあるはずも無く、スタンフォードの窓口の人には、
「このフォームとさえ記入すれば大丈夫」と言われたのですが・・・。
まあ、このアメリカでは、ありがちです。
今回の教訓:誰が何を言っても、必ずしっかりと証拠を残しておく事。
松浦