2012-10-01
団体行動は嫌いですが、大勢でワイワイするのは大好きな武田です。
この前の週末、友達10人を集めて団体イベントのチケットを買い、軽い遠足気分でペンシルベニアまで行ってきました。
集合場所はマンハッタン内のとある場所。チケットに交通費(バス)とBBQも含まれているので、集合場所にさえ行けばその後はお任せなので楽チンです。
朝8時に集合し、2時間半団体の貸切バスに揺られてついたのはペンシルベニア州。目的は「ペンイントボール」です。
ペイントボールとは、その名の通り、屋外でペイント弾を打ち合う楽しいアクティビティー!。。。。(のはずだったのですが。。。その実態は8時間後に明らかになります。)
着いた場所は、見渡す限りなーーんにもない森。というか荒れ野。
先にその場所に着いた人々を見ると、カモフラージュ服にゴーグル、そして銃を構えたごっつい人達がわさわさ。
あれ?ペイントボールって、キャッキャ言いながら水鉄砲的なものを打ち合う感じじゃないんだっけ?とサっと頭に横切る嫌な予感を皆、無言でぬぐって準備に入ります。
渡されるのは
1.防弾チョッキ
2.迷彩柄のつなぎ
3.でっかいゴーグル
4.5パウンド以上はある銃
5.500発のペイント弾
です。
オプションで、スモーク爆弾とか、色々凝った武器も買えます。
皆ストレッチとか始めてるし、隣のおじさんは自前の銃とか自前のヘルメットに無線とかつけてるし、気合入りすぎでしょー!!!と思いつつ、競技場へ入ります。
ステージ1は森。
13名対13名で戦い、相手のチームが全滅するまで戦うというのがルールです。弾が体の中心部に当たったら、アウトです。
笛の音とともに響き渡る銃声・・・。この時点で、思ってたペイントボールと「全然ちゃうやん!」と誰もが一人ツッコミをしていました。何これ何これとアワアワしているうちに、右腕に激痛。打たれました。終了です。
そして、このペイント弾、あたるとはんぱなく痛いんです!!!
こんなの聞いてないと思いつつ、半分呆然として入り口に戻ってきました。
私が今回一緒に行ったグループはアメリカ人と日本人の混合だったのですが、面白いのは、日本人の仲間は「わー怖い。もうヤダヤダ!休憩休憩。」となっているのに比べ、アメリカ人の友人たちは若干アドレナリンが出てテンションが上がっているところ。(笑) 個人の性格もあると思いますが、今まで知らなかったバイオレントな一面が出てくる可能性大です。あと、こっそり恨みを持たれているような友達といくのは絶対やめましょう。
5分間休憩して、今度は同じ場所でポジションを変えての戦いです。
一回目のあの痛みに懲りた私は、今度は物陰に隠れてひたすら頭をちょこーっとだけ出していっぱい打つというなんともチキンな作戦でなんとか打たれず終了しました。
そして2対戦終わった時点で、もうすでに軽いいざこざが発生します。あいつがズルをしたとか、フェアーじゃないとか、審判に訴えを申し出たりとか、結構マジな言い合いが始まっちゃうんです。完全に、無駄な戦いから無駄な戦いが発生している図式です。
2試合したところでランチタイムがあるのですが、みんな迷彩柄のまま列に並び、簡素なBBQの配給を受けて、30分しか時間がないので、そそくさと食べて銃に弾を補充し、銃を掃除し、となんだかランチタイムも戦争映画の風景さながら。。。
午後はレベルアップしたステージで、空き家が並ぶスペースの一角に旗が立ててあり、その旗を敵陣地から奪い取って持って帰ってくる戦いや、お城での戦いです。
前前日に雨が降ったこともあり、地面はドロッドロで、そこを走ったり滑ったり這ったりするので、もう汗と土まみれ。
一試合から帰ってくるたびに、何でこんなこと好んでやっているんだろと皆で首をかしげていたのでした。
最終決戦は、いろんなグループが一緒になり、大きなお城から旗を取ってくるという攻防戦。計100人以上が入り乱れて打ち合う、もう訳分らない戦いです。しかも色んな国の人がいるので、色々な言語が飛び交います。
これはただのゲームでしたが、こういう非常事態みたいな状況で、自分が理解できない言語の怒声が入り乱れるというのは、これがまた緊張感を高めて余計に怖いということがよく分りました。
私はというと、キャアキャアいいながら打たれないようお城の中の壁に張り付いていたのですが、見事に頭を数発打たれ、漫画とかでいう星が見えるっていうのはこういうことなんだなぁという体験をしました。ゴーグルはしているものの、ヘルメットはないので、頭を守っているのは帽子の布だけです。ちなみにペイント弾は時速200マイル(320キロ)で飛んできます。なみだ目でチームの元にもどると、出血したり、あらゆるところに傷を負った私の仲間の負傷兵たち、いや友達が。。。
水鉄砲でキャッキャしなかがらカラフルに撃たれるというゆるーいアクティビティーを予想していた私にとっては目からウロコの日曜日になったのでした。
帰りのバスに乗る時点では、まだ変なアドレナリンが出ているので、皆テンションが高く、マンハッタン着いたら飲むぞ~!という感じなのですが、2.5時間バスにのって我に戻るにつれ、体の痛みが刻々と増し、渋滞を抜けてバスを降りるころには皆、一刻も早く寝床へ!という有様。
家に帰って服を脱いでみると、あらゆるところが丸く真っ紫になって腫れており、翌日は体中が筋肉痛と内出血でヨロヨロでした。
戦争は本当に無意味です。