2013-01-10
つい先日、惜しまれつつ引退したメジャーリーガーの松井秀喜選手。野球の本場、アメリカでのプレーは野球少年の憧れですよね。私も小学校から中学校にかけて野球をしていましたので、もちろん、メジャーリーグには憧れていました。また、当時、野茂投手がメジャーに挑戦し、成功したおかげで日本のプロ野球選手にとって単なる憧れではなく、目標に変わったのではないでしょうか?
さて、純粋な気持ちでメジャーリーガーになることを夢見ていた少年の大半は、自分も含めてプロ野球選手になることは無く、高校、大学、就職といった道を辿っていくのですが、たまにニュースで見るプロ野球選手の契約更改時の桁違いの年俸に何とも言えぬ気持ちを抱くわけです。そして一般の会社員になった元野球少年の関心はお金に。。。。。(笑)
近年の日本プロ野球の年俸も私が野球少年として活躍?していた時期に比べると大分、高騰しているようにも感じます。未だに落合が日本人初の1億円プレイヤーになった時のことを鮮明に覚えておりますが、今では億を稼ぐ選手も沢山いますよね。
スポーツコンサルタントの鈴木友也氏のコラムによりますと、日本プロ野球の平均年俸は約3816万円だったそうです。それに比べてメジャーリーグはというと、なんと日本の7倍の約2億8000万円だったそうで、稼ぎも大分違うみたいです。その年俸額もさることながら、選手会の力が大きく、選手を手厚く守ることでも有名で、世界最強の労働組合とも呼ばれているそうで、労使交渉を通じて年俸上昇だけでなく、福利厚生制度、苦情調停制度、各種手当の支払い、家族への配慮など様々な権利を選手のために獲得してきたそうです。引退した選手が手にする年金もその1つです。
メジャーリーグの選手年金の最大の特徴は、選手が掛け金や保険料を一切負担しない無拠出型年金であるということだそうです。財源は、全国放送テレビ放映権収入やライセンス収入、インターネット収入などのリーグ収入で、ここから毎年一定額が「MLB選手年金基金」(MLB Players Pension Plan)に拠出されることが労使交渉で決まっているそうです。高額年俸も貰っている上に、掛け金無しの年金とは。。。。
メジャーリーグの選手年金は、毎月一定額が確実に支払われるFixed Benefitと、年金基金の運用成績によって変動するVariable Benefitの2つから構成されており、これがMLB在籍年数に応じて増えて行く形になるのそうですが、在籍10年で満額受け取る選手の場合、受け取り開始時期を65歳とすると、確定給付部分が6389ドル(月額)、変動給付部分が3000ドル(同)となり、月額9389ドル(約82万6000円)、1年で11万2668ドル(約1000万円)を受け取る計算になるということです。年金も桁違いですね。
純粋にプロ野球、メジャーリーグを夢見ていた子供たちが、大人になって叶わなかった世界を、現実的に見ると、やはり、夢でしかなかったんだと思い知らされてしまった新年ですが、彼らの稼ぎに少しでも近づけるように元野球少年は違うフィールドで頑張ろうと決意しました。
TH