2006-08-21
残暑お見舞い申し上げます。
NYは暫く続いた強烈な猛暑がカナダからやってきたクールな高気圧に押し戻されて、このところ過ごし易い毎日が続いています。夏ももう終わりでしょうか?NYの夏がこんなに簡単に終わるものなのか怪しいものですよね。唐突ですが、私は札幌の出身です。通常札幌ではお盆以降に海で泳ぐのは危険な行為と思われており、お盆過ぎに海で泳ぐと「足をひっぱられる」なんて昔の人は言ってたりしました。いくら北海道でもお盆の後でだって暑い日がくることもあるのですが、北の海は海流の出所(?)のせいなのか、海水の温度はぐっと冷たくなり、海での不幸な事故がおきやすくなるのです。それを知っていて子供たちに強烈な印象が残るような作り話を語ったのか、本当にご先祖様に連れて行かれてしまうと昔の人たちが思ったのかは定かではありませんが。夏休みもお盆が終わると終わりで学校が始まり、こうやって北国の短い夏は過ぎてゆきます。8月の中旬なんて本州ではまだまだ夏の盛りですよね。津軽海峡を越えるだけで、随分違うところなわけです。夏が短い分、北海道の冬は長い。10月の下旬にはもうかなり寒くなり家の中では暖房が必要になります。一応気持ち的には3月で冬はおしまいですが、本当は4月でもそこら辺に雪は残っており、寒いのです。こんな寒いところですと虫も大きく成長できないわけでして。もともと北海道は気候帯としては冷帯に属しているせいか、本州に生息していても北海道には存在しなかった虫がいろいろといます。その代表選手がカブトムシとゴキブリ。先日、このからみの小話をオフィスでしたところかなりの笑いがとれたものですから、このお話を披露します。その昔(もう数十年も前のことです)、私の伯父一家が札幌から東京に引越しをした時のことです。家の中をちょろちょろ走る大きな黒光りする虫を見つけ、これはきっとカブトムシの親戚か何かに違いないと、暫く何匹か虫かごで飼って可愛がっていたのですが、もちろん正体はゴキブリでした。笑えます?これは実話です。あれを可愛いと思える伯父一家のセンスを私は疑いますが。今では本州から引越しをしてくる人たちの家具にくっついてゴキも一緒に引越しをしてきてしまい、最近の住宅はマンションも含めてセントラルヒーティングなため、冬も家の中では24時間暖かく、ゴキ一族もぬくぬくと育っているとのことです。とりとめもなく書いてきましたが、NYの短い夏もあと少し。みなさんおもいっきり楽しんでくださいね。((大矢))