2013-06-18
5月下旬からおよそ12日間、日本に出張に行ってきました。
今回は地方巡業で、主な滞在先は、奈良と新潟。
地方でも、公共トイレに至るまで、
ほぼ全てのお手洗いに「自動温水洗浄便座」が
設置されています。
ただ、これがとにかく分かりづらい。
設置されている機種によって仕様はバラバラ。
その為、水の流し方が分からない・・・と考えることも、しばしば。
その上、全て日本語表示。
友人の話では、日本語が読めない旅行者は、洗浄のため、
非常ボタンを押してしまうこともあるとか。
確かに、非常ボタンが一番目立つ表示です。
アメリカの公共機関は、ある意味かなりローテクですが、
これはハイテクにしてしまうと、格差があったり、
移民が多いアメリカでは、使えない層が出てくるからでは
ないでしょうか。
「誰にでも分かりやすく」が、スタンダードなのだと思います。
独自の便利さを追求し続けている日本は、
中で生活している分にはこの上なく快適です。
ただし、(私も含め)外の人にとっては、
なかなかハードルが高い国だと、改めて実感したのでした。
私が日本に滞在していた際は、府知事の失言が、
まだまだ話題になっていたころでしたが、
日本独自のスタンダードは、グローバル・スタンダードと
かけ離れてしまっているようです。
よく言われることではありますが、様々な課題を内包した日本は、
今後何らかの形で変わっていかなければならないのでしょうね、
きっと。
がんばって欲しいなぁ、日本。
松浦