2013-07-17
唐突ですが。。。
私がいつも心がけているのは Be Kind.
5年以上も前のことでしょうか。
その当時いた部下にものすごい反発にあい、何もそこまで言わなくても。。。。と思うようなこと面と向かってをガンガン言われ、あれこれ批判されるという、私にとっては一大事件がありました。そんなことを言われたショックや悔しさ、それに何よりも傷ついた気持ちがごちゃごちゃになり、言葉を失ってしまった私のリアクションはナサケナイことに涙。ぽろぽろっと2、3粒涙が出た後はもう止まりません。大泣きをする始末で、本当にナサケナイ、ナサケナイ。
週末は疲れがたまっていて体が動けないほど必死で仕事をしていた私は、確かに仕事に対しては厳しい姿勢でしたが(今でもそれは変わりません。)自分にも厳しいですし、部下には厳しいだけではなくできるだけのサポートもしていたつもりでしたから、何故そんなことを言われなくちゃならないのだろうと、その後、考えに考え、悩みに悩み、上司に慰められ激励されても、何も解決の糸口は見つからず、悶々とした日を過ごしておりました。当然、部下にも腰が引け気味。そんな私にとってのブレークスルーがある日突然やってきたのです。心底何かを欲していると、不思議なことにそのオブジェクトは、自分に向かってやってくるように思うのは私だけ?そんなことないですよ、と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、実は心底何かを欲する、ということが案外難しい、ということに皆さんお気づきになっておられないだけだと、私は思います。このお話しは本日のテーマではないので、またの機会に。
さて、そのブレークスルーですが、たまたまぼぉ~っと見ていたテレビで、ある心理学者でモティベーショナル・スピーカーが語っていた言葉でした。
When you have a choice to be right, or to be kind, choose kind and watch your suffering disappear.
なんだかテレビ画面を通して私に直接話しかけていたのではないかと思うほど、私はこの言葉に強い衝撃を受けました。確かに私の仕事に対する姿勢、職場での言動は正しかったと思います。でも、私は、部下のその時の気持ちや状況を考えていただろうか?厳しい言葉の裏に相手を思いやる優しさはあっただろうか?私はKindであっただろうか?そして、その全ての問いに対する自分の回答はNOでした。もちろん、部下を傷つけようとは思っていなかったですし、悪意もありませんでしたが、kindだったか、と聞かれると、NOでした。どう頑張っても答えのかけらさえ思いつかない難問も、あることがきっかけで、悩んでいたことが嘘のようにスルスルと解けることがありますが、私のこの時の”難問”にとってこの言葉がまさに”あること”だったわけです。
それ以来、正しくあることよりも優しくあること、これが私が自分の言動のものさしにしていることです。元来わがままな私は、ともすれば我が先にたってしまい、正しくあることを選択してしまいそうになるのですが。。。
私が尊敬して止まない偉人の一人、ダライ・ラマ14世もこんな風に説いています。
"My religion is simple. My religion is kindness."
"Be kind whenever possible. It is always possible."
今日の私、少し、お説教くさいです?そんなつもりはゼンゼンないのですが。。。今回のブログでこんなことを書こうと思ったきっかけは、Kindness pays!って思ったこんな出来事を知ったことです。
音楽がお好きな方でしたら、大抵の皆さんはDave Matthewsをご存知ですよね。私も大好きです。ちょっとお話しは脱線しますが、YouTubeにDave Matthewsがコンサートで、アコースティックギターを弾きながら、ビートルズの"In My Life"を歌っているビデオがあります。とっても素敵ですから、Dave Matthewsファンの方はご覧あれ!
さてさて、そのKindness paysなDave Matthews関連ニュースですが、先週の土曜日にペンシルバニアでDave Matthewsのコンサートがありました。9歳のときから大ファンだったエミリー・クラウスさんがボーイフレンドの運転する車でコンサート会場に向かう途中、自転車のパンクで立ち往生をしている男性を発見。何かできることはないかと、車を止め声をかけたところ、なんとその男性はDave Matthewsだったそうな!!!コンサートの前にちょっとそこらをサイクリング、と出かけたものの、タイヤがパンクして動けなくなり、携帯電話ももっていなくて、困りに困っていたDave Matthewsだった、というわけです。エミリーちゃんとボーイフレンドはDave Matthewsと自転車を乗せてコンサート会場へ向かうという、ファンにとっては信じられないような経験を。Dave Matthewsはエミリーちゃんとボーイフレンドをディナーに招待し、コンサートへのVIPパスをプレゼント。コンサートでもこのエピソードを披露。
ね、Kindness paysでしょ!
((大矢))