2013-11-05
今年は無事ハロウィーンも終わりました。皆さんはどのように過ごされましたか。
私は友人と”Trick or Treat”をするという子どもに付き添って、初めてAstoria Ditmarsへでかけました。
時間は夕方6時前。ご存知のように駅周辺にはたくさんのレストランやお店が
ありますが、それぞれお気に入りの衣装を着た子どもたちとその親で、
すでに道はあふれかえっていました。男の子はやはりスパイダーマン、スーパーマン、アイロンマンなどのスーパーヒーロー系、女の子はプリンセス系が多い
でしょうか。
ストローラーに乗っているくらいの年齢の子どもは、ハチなどの昆虫系や動物の
着ぐるみをきた子どもを多く見かけました。この年齢の子どもは自分が何を
着たいか選ぶ、というより親の好みで着せられるのでしょうが、ハロウィーンの衣装の売り場を思い出しても、小さな子どもの衣装の選択肢に着ぐるみ系が多かったように思います。赤ちゃん=着ぐるみ=カワイイのような方程式を感じます。
不思議なことに、10歳ぐらいを過ぎるあたりの子どもになると、衣装を着ていない子もいます。ハロウィン衣装で何かになりきるよりも、もっぱら“キャンディーをもらうこと”に重きを置く子どもが多くなるようで、キャンディーを集める袋もレジ袋だったりして、かわいらしさが途端になくなります。
お店からお店へ怒涛のごとく押し寄せる子どもによって、すでに7時前くらい
になると、多くのお店に”No more Candies”のサインが多く見られました。100人はゆうに超えるだろう子どもたちに配れるほどのキャンディーを用意するのも大変なことです。それでも意外と、どのお店やレストランの人たちも快く子どもたちにキャンディーをくれました。あとからキャンディーをもらった袋を見ると、
デリバリーメニューを一緒に渡しているお店もあり、ちゃっかりレストランの宣伝をしているところもありましたし、あらかたキャンディー集めが終わると、多くの家族が近くのレストランやデリ、ドラッグストアーなどで食事や買い物などをしており、この人出が売り上げに貢献していて、持ちつ持たれつの相乗効果があるようです。
毎年不思議に思うのですが、いったいどの年齢まで“Trick or Treat”ができるのか。(もしくは受け入れられるというべきでしょうか。)小さな子どもたちに混じって、必ず15-6歳くらいと見える男女のグループが存在します。他の場所で、”Trick or Treat”をしたときも、このようなグループがかならずいます。女の子だけの数人のグループがいることもありますが、男の子だけのグループというのは記憶がありません。数人の男の子の中に、ガールフレンドなのか、少なくとも1-2人の女の子がいるというグループ構成が、どの場所にも共通するのも不思議な感じです。この年齢は一生懸命キャンディーを集めるというよりは、もっぱらハロウィンを口実に友達とつるんで、人ごみの中を歩き回るというのが目的のようにみえますが、衣装を着て歩き回るには気恥ずかしく、でもまだこのイベントを楽しみたいというグループでしょうか。しかしながらこのあたりの年齢が限度のようにみえます。
本格的にハロウィン衣装に身を包んだ大人たちもいましたが、みんな目的地があるという様子で通り過ぎます。バーやレストランも繁盛している様子でした。
昨年は多大な被害をもたらしたハリケーンサンディーによって、マンハッタン恒例のハロウィンパレードも中止になりましたし、浸水や停電などでハロウィンどころではなく、寂しい思いをした子どもたちもたくさんいたと思いますが、今年はいつものイベントがいつものように行われたことはとてもよいことです。
セキュリティーの厳しさを報道するニュースを見ましたが、同様に昨年は中止になったNYマラソンも無事行われ、恒例の行事がいつものように行われる普通さにありがたさを感じました。
神長