2014-02-24
4年に一度のオリンピックが幕を閉じました。
今回もたくさんのドラマに世界中の人々が感動したことと思います。
個人的には、賛否両論もある中、あの開会式の完成度の高さに驚きを感じました。もちろん五輪の一つの輪に光がともらないというアクシデントはありましたが、ロシアという国の歴史を上手に表現していたのではないかと思います。
それにしても今回テレビの映像から伝わるソチの景色には違和感を感じた方も少なくないのではないでしょうか。
NYは記録的な寒さだというのに、冬季オリンピックの行われているソチは、連日摂氏10℃を超す暖かさ。スキーの競技場の周りの山には雪などなし。そもそもソチという場所は、ロシアでは夏のリゾートとして有名らしく、どうしてこんな所で冬のオリンピックなのか?
まあ~それはさておいて、スポーツを通して、これだけ世界中の人から関心を集める「オリンピック」とは一体何なのか。とふと思ったので、ちょっと調べてみました。
IOC(国際オリンピック委員会)
近代オリンピックを主催する団体であり、またオリンピックに参加する各種国際スポーツ統括団体を統括する組織である。本部はスイス・ローザンヌ。2009年に国際連合総会オブザーバー資格を得たため国際機関の一つと思われがちだが、非政府組織 (NGO) の非営利団体 (NPO) であり、その運営資金は主に放送権料販売とスポンサーシップ収入による。
Wikipediaより抜粋
そうなんです。当たり前の事なのですが、IOCはNGOのNPOなんです。上記に書いてある通り、正式な国際機関ではなく、あくまでも一団体の行っているイベントなんですね。
NPOとは言え、このイベントをビジネス的な側面で考えた場合、他のイベントでは考えられない事ばかりです。
・開会式にはたくさんの国家首脳が集まる。
・イベントのための会場設営費はすべて開催地持ち。
・イベントのコンテンツとして重要な要素となる選手の渡航費は自腹or各国持ち。
・優勝(1位)しても賞金はなし。
等々。
ちなみに、サッカーのワールド・カップを主催するFIFAは協会であり、それを支える各国のサッカーリーグのほとんどが、利益団体です。
要するに何を言いたいかというと、IOCというのは世界で最も成功しているNPO/NGOであり、オリンピックというのは、イベント企画として唯一無二の存在を確立しており、真似のできないイベントになっているという事です。
そう考えると、選ばれた選手達は、時に国民の期待を一身に背負い、プレッシャーに押し潰されることもありますが、もっとこの「スポーツイベント」を楽しみ、自分の為に演技や競技をしてくれるといいなあ~と思います。もちろん、「国費」を使っているんだからけしからんという人もいますが、それはお国の勝手な事情によるってもんなのではないですかねえ~。
「皆さんの期待を裏切り申し訳ありません。」と謝る日本人選手を見て、日本人特有の奥ゆかしさを感じる反面、日本の国際化の難しさを感じたオリンピックでした。
鈴木