2014-03-10
武田です。
私は結構家にお客さんを呼んで食べたり飲んだりします。
お客さんそれぞれでおもてなし内容は違うのですが、大体家でまず集まってお酒を飲み、簡単に軽食を食べ、食事自体は家の近くに食べに行き、帰りにバーなどに寄り、最終的にもう一杯、ということでまた家に来てお酒を、というようなコースが多いです。
日本だと、呼ばれた家では緊張というか、ちょっとかしこまるものだと思うのですが、こちらは、招かれると、結構みんなずんずん入ってきて、どっかーんと座って、リラックスしているのが文化の差かな、と思います。(私の友達だけかもしれないですが。)
私は微妙な潔癖症(前ブログ http://www.actus-usa.com/joblog.php?topicID=460 参照)ですので、もちろん家は土足厳禁。どの国のどんな人でも、靴は脱いでもらいます。
昔、映画などで見てアメリカ人はベッドも土足なの~。信じられない!と思いましたが、NYだけ(?)は家の中では靴脱ぐ人が多いと思います。汚い外をよく歩くからでしょうか?
それでもやはり、ハロ~!とガンガン土足で入ってきて、え?靴脱ぐの?あ、そうか日本人だからか!みたいな反応をするお客さんもいます。
これまた微妙な潔癖症ですので、お客さん用のスリッパは基本使い捨て。このスリッパは旅行などでホテルに泊まるときに集めて持って帰ってきて、これをお客さん用にするのです。(笑)
スリッパを履いてもらったら基本的に自由にしてもらって大丈夫です。
最近招いたお客さんで印象に残った2組がいます。
一人は、友達のお母さん(アルバ)です。なにせ友達のお母さんなのでもう60歳+なのですが、好奇心旺盛で、ニューヨーク命!で、現在新しい恋愛真っ最中。私もこんな風に年を取りたいといと思わせる、遊びゴコロと品のバランスがとれた素敵な女性です。ほっておくとずーっと喋っていて、とてもintenseな性格なので、私の友達である実の娘は、一緒にいると疲れてダメ・・・。ということなのですが。
弱いのにお酒が大好きなアルバは、ディナーでワインを一杯飲んですっかり良い気分になってしまい、じゃあもう一杯家で飲もうか!ということになりました。趣味のフラワーアレンジメントの写真や、最近できたボーイフレンドからのプレゼントなどを、私よりも新しい携帯を駆使し、うちのTV画面に映し出して色々説明してくれ、バルコニーに出てタバコを吸うわ、ワインおかわりをするわで、若干心配になってきた頃が深夜2時すぎだったでしょうか。またバルコニーに出て、空をふと見、「やばい!太陽が上がってきているのが見える!朝日が出るまで人の家に居ちゃった!娘に怒られる。帰らなきゃ!」と超慌て始め、あたふたと用意をし、自分の靴に履き替えることも忘れて、スリッパのままうちのアパートを飛び出していきました。一体何を見て太陽と思ったのでしょう。。。
もう一組のお客さん(カップル)は、なんとなく、ながぁい夜になることは予測していたのですが、結局あとから振り返ると11時間のお客さんになりました。ちなみに私は途中軽く30分ほど仮眠休憩しています。(笑)
夜が更けるにつれ、話題がとぎれるどころか、話は盛り上がる一方で、気づけば深夜3時頃。これくらいの時間になると、どんなお客さんも「あらまずい!こんなに長居しちゃって。そろそろお暇しなきゃ。」となるのですが、このカップルはなんのその、どんどんテンションが上がってきてしまって、結局午前6時までべちゃくちゃ飲・食・喋していたのでした。
午後8時くらいにディナーをしたのが遥か昔のようで、またお腹がすいたので結局再度ご飯も食べることになりました。そして最後はダンスが始まり、スピーカーの上のインドネシアの神様の置き物にガーンとぶつかって、神様の手が折れました。
さて、もうそろそろ、限界、という時に役立つのがタクシーを呼ぶアプリ、Uberです。
実際、スリッパで飛び出していったアルバは慌てて引き止めて、Uberを。午前6時のカップルも、こりゃもうダメだと思い、ほらほらUber来たよ~!と押し込んでお帰り頂きました。
本来Uberは、長居客撃退アプリではないのですが、こんなことにも役立ちます。
今考えて見ると、子供の時も、結構来客がある家だったかもしれません。
お客さんがある日は、料理の買い出しから始まって、掃除やテーブルセッティングをし、一日中家が料理の匂いで充満し、うきうきした気分でお客さんが鳴らすピンポーンを待っていました。父の仕事の関係でやってくる海外からのお客さんが持ってきたスーツケースを開けると、ふわ~っと、なんとも形容できない「外国のいい匂い」がしたのをよく覚えています。
きっとお客さんが来る、「特別な日」感が好きなんだと思います。
お客さんが帰った翌日(というかその日の午後ですね)、恐ろしくて数えられない空き缶・瓶を片付けながら、折れた神様の手をボンドでくっつけながら、また次は誰を呼ぼうか考えます。
武田