2006-10-23
少し前に日本帰国就職お手伝いサービスを始めたので、日本の就職状況などを勉強しようとウェブをサーチしました。 とりあえず一番人気のあるサイトに行きましたが、私が一番興味を持ったのは“就活敬語&言い回し入門”。 私も入社当時上司にかなり注意されましたが、日本語は本当に難しいですよね。 さすがに新卒者向けで、『これは間違わないでしょう』と思うものばかりでしたが、慣れない就職活動中に、なれない言葉遣いで初対面の人(達)と向き合うわけですから、かなり気をつけていないと変な言い回しを使ってしまったりしますよね。 面接となると、話す内容も重要ですから言葉遣いだけに気を取られていられない。 だからと言って普段使っている言葉遣いで面接に臨むわけにも行かない。 緊張すればするほどわけの分からないことを言ってしまい、悪循環にはまっていく。。。なんて経験、誰にでもあるのでは無いでしょうか?
ところで、そのサイトにはなぜ敬語を使う必要があるのか?にもチラッと触れてありました。
なぜか? 理由は二つあるそうです。
まずは“相手との一定距離を保つ”。そしてもう一つは、“自分はそういう言葉を使う品格のある人物であると示す”ためだそうです。 確かに、“来い”または“来てね”では、少し馴れ馴れしすぎる。 同じ事を言うにしても“お越しいただけますか?”と言えば一定の距離を保ちつつ、きちんとした人だなという印象も与えることが出来るのです。
そして逆の考え方が出来れば、しめたものです。 しゃべり方一つで、きちんとしたイメージを植えつけることが出来るのですから。
最後に一つ、ちょっと笑えるエピソード。 かなり頭の回転の速い、しかも有名大学を出ている知人に教えてもらった実体験の話ですが、入社当時社外からかかってくる電話を取っていたところ、相手の名前がよく聞こえなかったそうです。そこで、“どちら様でしょうか”と聞きたかった彼、つい“なにさまですか?”と聞いてしまい、電話の相手からも会社の先輩からもかなりひんしゅくをかったそうです。 丁寧に、丁寧にと思っていたのが裏目に出て普段使わない言葉まで出てきてしまったんですね。 新卒者だけではなく、既に働いている皆さんも言葉遣いには気をつけましょう。