2006-10-30
運動の秋ですが、最近全く運動をしていないので身体がなまっています。何かやりたいなと思い先日新聞を見ていたら、少林寺拳法の公開演技があるという記事を見つけました。実は子供の頃少林寺拳法をやっていたので、興味があり行ってみることにしました。当日、着いてみるとビルの一室で20名くらいの人達がエキシビジョンを行っていました。少林寺の組み手や型を中心に、街や電車で暴漢に襲われた時に拳法でどう護身できるかの演技も行われとても興味深く、そして懐かしかったです。日本でやっていた時と違った点は、様々な国の人達がいること、そして言語が英語だということ。自分が昔日本でやっていたことをいろいろな人種の人がやっているのを見るのは不思議な感じがしました。
マスターが繰り返し話していたのは、たとえ力のない人でも原理(principle)さえ理解して上手に使いこなせばどんな相手にも立ち向かうことができる、という事でした。原理とは、例えば鉛筆を折る時、端っこを折ろうとするととんでもない力が必要となりますが、真ん中を折れば簡単に折ることができます。この事は誰もが自然に考えることです。つまり原理とは誰もが知っている事なのですが、人は時として原理を忘れてしまう、または気付かないことで余計な力を使っていることがあります。
仕事でも何でもそうですが、量が増え複雑になればなるほど、基本を忘れがちになってしまいます。そんな時こそ一番大切な事は何か、根本的な目的は何なのかを考えて行動すれば難しい問題も解決できるかと思います。このように拳法を学ぶということは技を学んで強くなるだけでなく、物事を別の角度から見て深く考えることができるのです。
思い切ってやってみようかと思い、昔着ていた道着を日本から送ってもらうことにしました。着いたら早速道場の門を叩いてみようと思います。
一つ問題なのは、NYはこれから長く厳しい冬になるということ…。
でも寒さに負けずに頑張ってみようと思います。
中田